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センゴク権兵衛(19) の商品レビュー

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2023/05/08

信長・秀吉に仕えた武将仙石秀久(権兵衛)を主人公にした戦国物語完結編第十九巻。 小田原城の虎口攻め完結。権兵衛達の決死の働きが実る。だが、敵もまたかつての自分。互いにおのれの闘う意味を問いながら武具をふるう。将たらんとして死すもの、将のまえにまず一人の侍として戦うもの。それぞれの...

信長・秀吉に仕えた武将仙石秀久(権兵衛)を主人公にした戦国物語完結編第十九巻。 小田原城の虎口攻め完結。権兵衛達の決死の働きが実る。だが、敵もまたかつての自分。互いにおのれの闘う意味を問いながら武具をふるう。将たらんとして死すもの、将のまえにまず一人の侍として戦うもの。それぞれの道がある。 戦い後の秀吉との久々の再会にはほっとした。これで一つ権兵衛の復帰への道は進んだ。

Posted byブクログ

2020/05/11

早川虎口の死闘のなか、ゴンはかつての自分を見る。まだ何者にもなっていない若年の敵=自分を殺すゴンは、そこに志半ばで戦死した自身の可能世界を見る。戸次川戦の失敗以来、ゴンの生き様は急激に深みを増してくる。彼の今後、というよりも彼の今後の「生き様」に興味が尽きない。 他方、笠原正厳も...

早川虎口の死闘のなか、ゴンはかつての自分を見る。まだ何者にもなっていない若年の敵=自分を殺すゴンは、そこに志半ばで戦死した自身の可能世界を見る。戸次川戦の失敗以来、ゴンの生き様は急激に深みを増してくる。彼の今後、というよりも彼の今後の「生き様」に興味が尽きない。 他方、笠原正厳もまた立派である。というよりも北条方の折り目正しきは、ユートピア感さえある。東国という一種の独立国。源頼朝のころから続くこの文化は、どう終幕を迎えていくのか。(迎えずに江戸を迎えるような気もする)

Posted byブクログ