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海軍式 戦う司令部の作り方 の商品レビュー

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2020/05/26

日本海軍を教材にして、戦うチームを作るために必要なことを論じる。 帝国海軍の美風も紹介するとともに、悪弊にも同程度の分量で触れており、統率について考えるヒントがたくさんある。戦場の軍隊組織は組織論の教材の宝庫だなと思う。 リーダーシップ論に関しては、自らのリーダーシップスタイルを...

日本海軍を教材にして、戦うチームを作るために必要なことを論じる。 帝国海軍の美風も紹介するとともに、悪弊にも同程度の分量で触れており、統率について考えるヒントがたくさんある。戦場の軍隊組織は組織論の教材の宝庫だなと思う。 リーダーシップ論に関しては、自らのリーダーシップスタイルをSWOT分析するよう勧めている。著者オリジナルのアイディアのように見えたのはそれぐらいかな。

Posted byブクログ

2020/04/22

海上自衛隊OBによる、意思決定の手法について述べた本。帝国海軍の戦いから得られた教訓と米海軍の意思決定手順と著者の海上自衛官としての経験とを織り交ぜ、わかりやすく話を進めている。海軍や海上自衛隊における厳しい環境下での迅速な意思決定手法は、現在、各企業が置かれている状況に適用でき...

海上自衛隊OBによる、意思決定の手法について述べた本。帝国海軍の戦いから得られた教訓と米海軍の意思決定手順と著者の海上自衛官としての経験とを織り交ぜ、わかりやすく話を進めている。海軍や海上自衛隊における厳しい環境下での迅速な意思決定手法は、現在、各企業が置かれている状況に適用できる場面が多いように思う。大いに参考となった。 「真のベテランとは、慣れの怖さを知り、それを回避できる人です」p43 「日本海軍では、若手の尉官の頃は、多少の失敗があってもファイトがあれば大目に見られ評価されていました。まずはプロの第一歩として知識や技能を蓄える時期ということでしょう。中堅幹部である佐官になると、頭の良い、よく気のつく、俊敏、カミソリ、切れ者といったシャープさ重視の「幕僚的人物」が評価されたといわれています。さらに艦長や司令官などの高級幹部になると、多数の部下を感化して成果を上げさせる統率力、人柄といった「人間的魅力」が重視されました」p154 「リーダーにふさわしい風貌は、これだというものがあるわけではありません。しかし、山梨が「なんということなしに」考えたように、リーダーにふさわしい風貌には、姿かたちだけではない「持ち味」のようなものがあるのではないかと思います」p166 「(単冠湾での南雲忠一)「参謀長、君はどう思うかね。僕はエライことを引き受けてしまった。僕がもう少し気を強くしてキッパリ断ればよかったと思うが、いったい、出るには出たが、うまくゆくかしら」「大丈夫ですよ。かならずうまくいきますよ」草鹿が答えると南雲は「君は楽天家だね。羨ましいよ」と肩を落としたという」p177

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