開高健 増補新版 の商品レビュー
小松左京と似ている資質で(同世代で共に関西出身)SFと純文学に分かれて随分人生違ったんだな。新井素子とよしもとばななのようだ。 「狷介な人」っていう角田光代と重松清の対談の言葉にうなずいた。芥川賞の選考、この人がいた頃は受賞作なし多かったね。山田詠美とか気の毒だった(直木賞にス...
小松左京と似ている資質で(同世代で共に関西出身)SFと純文学に分かれて随分人生違ったんだな。新井素子とよしもとばななのようだ。 「狷介な人」っていう角田光代と重松清の対談の言葉にうなずいた。芥川賞の選考、この人がいた頃は受賞作なし多かったね。山田詠美とか気の毒だった(直木賞にスライドしてあっさり受賞できたが)。 サントリーの広告マンで有能だった人だけに、セルフプロデュースにも長けた人だったんだろうね。蝶ネクタイ(?)で釣りしてる写真には苦笑したけど。 晩年の「週刊プレイボーイ」の人生相談、「風に訊け」だっけ、今東光に比べると上から目線で単行本で読んだけどイマイチだった。北方先生よりはいいと思うけど(個人比)。
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敬愛する開高健が多面的に愉しめる一冊。 母校の高校での講演会は、爆笑が聴こえて きそうな軽妙なトークの中で語られる 壮絶な戦中、戦後のお話。 編集者や写真家などと語られる 創作秘話(?)など。 なにより、一番注目したのは、娘さんとの 対談…。 こんなふうに語られていたのだ。 ご令嬢はこんな方だったのだ…と、 感慨深かった。 対談で語られる言葉は、豊穣にしてノーブルで ユーモアたっぷりで。 まだまだ話を聴いていたい…そんな気持ちで 一気読み。
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開高健文学・ノンフィクションの再評価。単行本未収録再録と重松清による角田光代インタビュー等。増補は、母校で行われた幻の講演「昔、ここであったこと」。
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