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皇紀・万博・オリンピック の商品レビュー

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2020/07/22

タイトルの肩書きに「読み直す日本史」とあるのを見落として読み始めて、最初、「ん?」って思った。 が、改めてそれを踏まえて読み進めると、なるほど、皇紀2600年(西暦1940年)における皇室という語から連想する一般的なイメージとは、随分、異なる皇室像が浮かび上がって来るというのが本...

タイトルの肩書きに「読み直す日本史」とあるのを見落として読み始めて、最初、「ん?」って思った。 が、改めてそれを踏まえて読み進めると、なるほど、皇紀2600年(西暦1940年)における皇室という語から連想する一般的なイメージとは、随分、異なる皇室像が浮かび上がって来るというのが本書のテーマだ。 金も力も無かったアジアの弱小国家、ニッポンが、皇紀という概念に象徴される「皇室ブランド」を上手く神輿に乗せながら、明治維新以来、国内の求心力を高めつつ、アジア初の万博、そしてオリンピックの誘致に至る、苦節100年の物語である。 真摯かつ丹念に資料に当られたのだろう、従来の印象をくつがえす…と著者自ら指摘する内容も多いが、一般読者からすると、250頁の単行本よりも新書程度で出していただけると、もう少し気軽に手に取れ、発行部数も伸びたのではないか等と、要らぬことも考えたりするところ。 かつての新書を単行本にした…というコメントもつあているみたいだけれど、その際に情報を盛ってしまったということなのだろうか 「#皇紀・万博・オリンピック: 皇室ブランドと経済発展 (読みなおす日本史))」(吉川弘文館、古川隆久著) Day200 https://amzn.to/3ju3Kry

Posted byブクログ