1,800円以上の注文で送料無料

ぼくが見つけたいじめを克服する方法 の商品レビュー

4.4

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/03/15

今まで当然のように言われてきたことをバッサリ切って,いじめを加害者単独でなく,空気や体質の問題とし,科学的に見ようとする姿勢は良いと感じた。実際の会社などでの対処法を、法律の専門家と書いて欲しい。

Posted byブクログ

2021/08/31

子供のいじめが無くならないのは、大人の社会がいじめ体質だから当たり前。岩田健太郎さんの言葉は身も蓋もない本質をついていて気持ちいい。 日馬富士、闇営業芸人、不倫や薬物問題を起こした人など「叩いてもいい」対象になった人間に対する過剰な制裁は年々激しさを増している。 いじめへの対抗...

子供のいじめが無くならないのは、大人の社会がいじめ体質だから当たり前。岩田健太郎さんの言葉は身も蓋もない本質をついていて気持ちいい。 日馬富士、闇営業芸人、不倫や薬物問題を起こした人など「叩いてもいい」対象になった人間に対する過剰な制裁は年々激しさを増している。 いじめへの対抗策も、みっちりと具体的に書いてある。 実現可能な、具体的な方法論を出させたら岩田健太郎さんの右に出る者はいないのでは。 きれいごとを否定し、いじめを克服するという成果に向けて何をすればいいかズバズバと指摘する。 学校でいじめを受けている子供たちの読み物として。 この本を読んでいるといじめにも対抗できそうな気がしてくるが、実際いじめられている子が、すべて実行して成功させられるかというと、うまく行かないことも多いだろう。 岩田さんのような無敵な立ち回りは誰にでもできるものではない。 しかも彼ですら、学生時代には抵抗できなかったのだ。 それでも、この本でいじめが絶対悪であると一流の理論武装をしておくことは、心の支えになる。 大人になるにつれ、実践できることも増えてくる。 子供が読むとして、大人の世界もいじめに満ちている、という指摘は、子供たちに絶望感を与えるかもしれない。 しかし大人の世界にいじめがあっても、子供の世界よりは圧倒的に開放的であることは知っておいてほしい。 閉鎖性が強く、抑圧されている集団ほどいじめはおきやすい。 政治的空間を離れ、貨幣的空間に移るとヒトは愛憎を覚えないので、フラットな関係を築く。

Posted byブクログ

2021/03/10

いじめについて論じた本。筆者もいじめを受けた経験があり、そのような被害者としての視点も交えながら、いじめついて分析している。日本には空気を読まなければいけない文化あるいは同町圧力という悪しき文化が存在するがゆえにいじめがあらわになることが少ない。まずは教育機関を中心に審議プロセス...

いじめについて論じた本。筆者もいじめを受けた経験があり、そのような被害者としての視点も交えながら、いじめついて分析している。日本には空気を読まなければいけない文化あるいは同町圧力という悪しき文化が存在するがゆえにいじめがあらわになることが少ない。まずは教育機関を中心に審議プロセスの透明化を図る必要がある。そして何よりもいじめの加害者とした加担しないことである。ある研究によると、いじめの被害者だけでなく、加害者までもが将来上手くやっていけないという報告があるくらい。またいじめを広義解釈すれば差別や侮蔑といった行為も同様な構図をしている。近年ではSNSやインターネットも発達したため反撃は容易になりつつあるが、決して助長してはならな心構えが必要。

Posted byブクログ

2021/01/24

いじめのことを、ほぼ毎日考えている。それに疲れているし、解放されたいのだけれども、そうしてはいけないと思っている。どうすればいいのか、これという答えがなかなかなかったけど、この本は参考になった。 まずは、事実。それから検証。 いじめや教育に関しては、感情論が多い。 異端児はた...

いじめのことを、ほぼ毎日考えている。それに疲れているし、解放されたいのだけれども、そうしてはいけないと思っている。どうすればいいのか、これという答えがなかなかなかったけど、この本は参考になった。 まずは、事実。それから検証。 いじめや教育に関しては、感情論が多い。 異端児はたたかれるけど、多様性を認めていくには異端児は重要。忖度せず、自分で考える。 勉強することは、これからも必要。まして若い人には。 戦後のやり方や考え方は、もう、通用しない。

Posted byブクログ

2020/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

書かれていたことと、感じたことをつらつらと書きます。 ・日本社会がいじめ社会。報道を見ていればよく分かる。事実ではなく、空気を大切にする文化。叩いてもいい人という認定をしたら、袋叩きにする。間違えた人が立ち直ることを許さない風潮。 ・日本は、「いじめゼロに!」という考えで、いじめがあったと報告すれば叩かれる。数値だけを見ている。だから、いじめが発生したり認知したりすると、隠蔽に走る。「いじめはよくないが、いじめは起きる」という考え方に転じなくてはいけない。「間違えない」ではなく、「よりよく間違える」。 ・言葉狩りをしてもいじめや差別はなくならない。差別語を使わなくても人を傷つけることなんて簡単にできる。その言葉を使うことが問題なんじゃなくて、傷つけてやろうと思って言葉を使ってしまう、その気持ちが問題。 もちろん、歴史的背景を知ったり、誤解を生まないか?誰かを傷つけないか?ということを考えたりすることは必要。 しかし、差別の気持ちがなく言ったことに対して「それは差別発言です!」と難癖をつけるのはよくない。そういうことを言う人は、粗を見つけてやろうという目で話を聞いたり文章を読んだりしている。 難しいのは、「知らなかったら使っていいの?」ということ。こちらが聞き入れやすく指摘してくれたらありがたい。これもやっぱり、立ち直るチャンスをください、と思う。 ・脳内物質「オキシトシン」は、「愛情ホルモン」と呼ばれる。過剰になると、仲間への制裁や排除に導く。仲間意識が強すぎると、そこから外れるものを恐れる。 ・いじるといじめるは紙一重。その辺りも空気だ。人は、残忍なことができてしまう危険性を秘めている。 ・人には敬意を払うこと。自分を守ることにも繋がるし、相手を傷つけないことにも繋がる。 ・とにかく事実確認。感情ではなく、空気ではなく、事実。

Posted byブクログ

2020/05/23

岩田先生は強くて優しいんだと思う。先生のいう社会のあり方が当たり前になってほしい。 私が働く業界もいじめ構造が蔓延ってる。すぐには解決しなさそうだけど、自分の考えを信じて、毅然と、不寛容には不寛容を貫いていきたい。すごい疲れるけど。空気に負けない勇気をもらえました。

Posted byブクログ

2020/04/20

立て続けに出版されたイワケン新書。リアルタイムなコロナ関連の問題も絡んだことにより、俄然注目度が増しそうな印象。その部分を抜きにしても、非常に示唆に富む内容で、いじめから目を背けがちな自分としては、身につまされるとともに、教訓に満ちたものだった。不寛容への不寛容、情報の開示、とか...

立て続けに出版されたイワケン新書。リアルタイムなコロナ関連の問題も絡んだことにより、俄然注目度が増しそうな印象。その部分を抜きにしても、非常に示唆に富む内容で、いじめから目を背けがちな自分としては、身につまされるとともに、教訓に満ちたものだった。不寛容への不寛容、情報の開示、とかは誰でもすぐに実践できるもので、かつてきめんな効果も期待できそう。

Posted byブクログ