旅するギターと私の心臓 の商品レビュー
図書館の〝お勧め本〟棚にあったので気になって借りてみました。 バックパッカーの世界を巡る旅物語を想像していたのですが良い意味で裏切られました。 登場人物ひとりひとりの物語が短編になっていて、どれも個性豊かで心を打たれるお話です。それが、まさかあんな形で繋がっていくなんて…。 実際...
図書館の〝お勧め本〟棚にあったので気になって借りてみました。 バックパッカーの世界を巡る旅物語を想像していたのですが良い意味で裏切られました。 登場人物ひとりひとりの物語が短編になっていて、どれも個性豊かで心を打たれるお話です。それが、まさかあんな形で繋がっていくなんて…。 実際にあった話を元に描いているせいか、描写がとてもリアルに感じました。とくに東南アジアの風景や雑踏が鮮明に描かれていて、まるで自分がそこにいるような感覚になりました。 少しネタばれなのですが、遥が夏実の話を聞いて「裕介さん…」と気づいたシーンはもう全身鳥肌!! 私は海外に行ったことがないのですが、コロナが終結したら必ず海外に行きたいと思います。
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心臓に病を抱える野崎哲也は、ギターを弾き語りながらの旅を東南アジアで続けていたが、残念ながら発作を起こしてしまい、緊急的に病院に運ばれる。何とか一命はとりとめるものの、日本に帰国することとなる。一緒に旅を続けたギターを現地に置きっ放したまま。日本に帰国しても心臓の症状は軽くならず...
心臓に病を抱える野崎哲也は、ギターを弾き語りながらの旅を東南アジアで続けていたが、残念ながら発作を起こしてしまい、緊急的に病院に運ばれる。何とか一命はとりとめるものの、日本に帰国することとなる。一緒に旅を続けたギターを現地に置きっ放したまま。日本に帰国しても心臓の症状は軽くならず、手術をすることになる。しかし、野崎哲也の心臓の病気は心臓移植をする以外に根本的な治療の方法はなく、日本で受けた手術はある種の延命策に過ぎない。 野崎哲也の友人の宇山祐介は、野崎哲也が現地に置きっ放しにしたギターを探しに、野崎哲也の旅先でのメモを頼りに東南アジアに旅に出る。多くの旅人同士のネットワークが偶然に、また幸運に働いたことによって、奇跡的に野崎哲也のギターは見つかる。 本書はそのようなストーリーであるが、実話をベースにした物語であるらしい。実話がベースであるならば、野崎哲也のモデルになった人の回復を祈らずにはいられない。
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3年前に初めての海外旅行(タイ)、2年前に初めての一人海外旅行(カンボジア)に行った自分にとって、現地の空気感が感じられてよかった。湿った空気とか、急に降ってくるスコールとかの描写で現地を再び旅しているような気分になれた気がする。 内容も、ドラマがあって、一気読みした。旅は帰っ...
3年前に初めての海外旅行(タイ)、2年前に初めての一人海外旅行(カンボジア)に行った自分にとって、現地の空気感が感じられてよかった。湿った空気とか、急に降ってくるスコールとかの描写で現地を再び旅しているような気分になれた気がする。 内容も、ドラマがあって、一気読みした。旅は帰ってきてからも心の拠り所となることを読んでて再確認した。唯一、目次に誰視点かも分かるように記載されていればなあ…。
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