歴史と文化を訪ねる 日本の古道・五街道(2) の商品レビュー
手に取る機会があり、読んでみたくて図書館で借りた。 中山道67次、甲州街道45次の本。 それぞれを歩いていくように、数次(数宿)ごとに、見開きで人・文化・産業・歴史などを紹介。 はじめに「日本の古道・五街道パノラマ地図」あり。(地図の裏には「おぼえておきたい街道用語」があり、地...
手に取る機会があり、読んでみたくて図書館で借りた。 中山道67次、甲州街道45次の本。 それぞれを歩いていくように、数次(数宿)ごとに、見開きで人・文化・産業・歴史などを紹介。 はじめに「日本の古道・五街道パノラマ地図」あり。(地図の裏には「おぼえておきたい街道用語」があり、地図を開いたまま読むと、ことばの意味をすぐに確認できるようになっている) おもしろかったです。 「東海道53次」しかきいたことないところ、「次」とは「宿」であると。 そもそも五街道は、東海道、中山道、甲州街道、日光街道、奥州街道であること。 五街道は、江戸時代に徳川家康が整備し、二代将軍秀忠が定め、政治・流通・信仰・軍事の面で重要であったこと、など基本的なことから知らなかったです。 読んでいても、知らないことだらけで、30年以上生きてきても知らないことがたくさんあるなぁとしみじみ思いました。 中山道には親近感があったのですが、今回初めて、中山道を歩いてみたい中高年の気持ちがわかりました。 実際、道なりに進んでいけば江戸から京都に着くってすごいですよね。 見開きで数ヶ所のことを説明していて、しかも昔の浮世絵がほぼすべての見開きに入っていて、おもしろいです。 現在の写真は少なめですが、はじめのパノラマ地図を確認しながらみると、そんなに気になりません。 歴史上のこの人物はここの出身かぁ、この戦いはこのあたりであったんだっけ、と勉強になるし、いい具合に小ネタも入っており、楽しく読めました。 レイアウトも丁寧でおしゃれ、堅牢な造りでフルカラー、索引つきとくれば、税抜3,600円にも納得です。
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