20歳の読書論 の商品レビュー

和田渡(著者)

2020/09/07

読みたい本リストが増えた。
自分が今どのような分野に興味を持っているか、どの本なら読むことができるか、確認の本になった。

アン・リンドバーグのエッセイを読んだのは、須賀敦子さんの本を読んだからだと思い出した。

古代の人は・書物を崇拝していなかった。
ボルヘス
｢書かれた言葉は残り、口から出た言葉は飛び去る｣
＝｢書かれた言葉は長く残るが、しょせんそれは死物でしかない。｣

口から出た言葉は、羽のある神聖なもの。
哲学・宗教の祖たちは、語りかけるのみで、書き物は残さなかった。
語りの一期一会性を重んじ、弟子たちは、逃れゆく言葉を全身全霊で受け止めた。

読書論や読書哲学は、心にとどめておきたい。