スパイ教室(02) の商品レビュー
今回も面白かった! 2巻はグレーテが中心の話だった グレーテの過去、秘密が知れる巻 最後のNext Mission見て 次巻もとっても楽しみになりました!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分のありのままを愛してもらえる。 当たり前に思えるけど、 それがもしならないとなると、 歪んでしまうものなのかもしれない。 どんな人の前でも、 自分が自分としていることを許されずに自分を偽ってしまう。 突き詰めていくと、 自分がなんなのかすらわからなくなってしまう。 自分なんてわからなくてもいいから、 今の気持ちがあることに、 そんな気持ちになれたことに、 それを愛と言い、そんな気持ちをくれた人がいることに、 自分の名前を思い出す時がきます。 誰につけてもらったのでもないけど、 今の自分にはぴったりの名前。
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今巻ではグレーテに焦点を当てた話だった。 彼女の生い立ちや、ボスに対する愛情や思いがよく知れてよかった。 また、なぜあの4人が選ばれたのか。その理由や意図が後半への伏線になっていてとても面白かった。次巻では残りのメンバーがどのような行動をしているのか気になる終わり方だったので、読...
今巻ではグレーテに焦点を当てた話だった。 彼女の生い立ちや、ボスに対する愛情や思いがよく知れてよかった。 また、なぜあの4人が選ばれたのか。その理由や意図が後半への伏線になっていてとても面白かった。次巻では残りのメンバーがどのような行動をしているのか気になる終わり方だったので、読みたいと思った。
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面白かった。仕掛けもいい感じで、この巻の主になっている愛娘のグレーテ、スパイの王道変装エキスパートというのが、非常に良い。メイド設定も大変自然で良い。クラウスの変さもとても良い。
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第1巻はリリィをリーダーとしながら『灯』の成長を中心に描いていたのだけど、この巻は明確にグレーテをメインにしているね 第1巻の時点でクラウスへの執着を露わにしていた彼女。その時点では変装が得意との情報程度しかなかった彼女を深堀りしていけばどのような物語が紡がれるのかと思いきや……...
第1巻はリリィをリーダーとしながら『灯』の成長を中心に描いていたのだけど、この巻は明確にグレーテをメインにしているね 第1巻の時点でクラウスへの執着を露わにしていた彼女。その時点では変装が得意との情報程度しかなかった彼女を深堀りしていけばどのような物語が紡がれるのかと思いきや…… いやはや、思いの外、グレーテの覚悟や深い愛情が垣間見える内容でした 今回、『灯』にもたらされたのは国内の政治家を狙う暗殺者を殺すこと 不可能任務であるのは相変わらずなのだけど、今回は落ちこぼれの少女たちを参加させることが条件であったのは印象的 第1巻で行われた事って要するに少女たちを囮にしてクラウスが他の部分を全てやるというもの これは少女たちを守りたいというクラウスの想いがさせた行動なわけだけど、その分クラウスへの負担は集中していくし、疲労も溜まっていく 少女たちはまだまだ未熟であり、世界最強のスパイであるクラウスは誰も頼れない。その姿勢はチームの初任務を一人で済ませてしまう点にも現れているね なら、クラウスを敬愛する少女たちがその事態に何もしないなんてありえないんだよね。特に特別な感情を抱くグレーテが何もしないなんて 作戦立案家のグレーテが齎した光明。失いたくない故に踏み出さなくてはならない覚悟 『焔』を失ってから新任務の為に落ちこぼれを集めて。それが家族になってしまって無碍に出来なくて そんなクラウスにとって今の『灯』がどれだけかけがえのないものか 誰かを頼るのも一つの強さだけど、頼られるように備えておくことも一つの強さだよなぁ、なんてグレーテの姿勢を見ていて思ってしまった 潜入任務中では一転してジビアがメインとなっていくね 孤児院への思い入れが強い彼女が孤児たちへ無私の支援を続けるウーヴェを護衛する中で彼を護る意義を見つけていく描写は良いね スパイという在り方は誰にも正体や狙いを知られてはならなくて、それは護衛対象に対しても同じ。それは一種の線引であることを考えれば、ウーヴェに肩入れしてしまうジビアの姿勢は感情移入しすぎとも言えるのだけど、その有り様がウーヴェを護るために何をしたら良いのかという発想を生み、ジビアの姿勢が同じように任務に挑むリリィたちにも影響していくわけだ だからこそ、目立つジビアの陰で少しずつ疲労の色を濃くしていくグレーテの姿が却って印象的。 読んでいる際にはただ男性恐怖症の影響かと思ったが、読み終わってから改めてこれら一連のシーンを読み返すとそこに込められた思いの丈が溢れ出てくるように感じられる グレーテのコードネームである『愛娘』。これは誰かに愛されていなければ当てはまらない異名 グレーテが抱えるクラウスへの思慕を考えれば、誰に愛されるかなんてあまりにも見え透いている。けれど、どのようにして愛されるのか、そもそも愛されるとは何なのかを極限まで煮詰めるかのようなグレーテの行動には恐ろしいまでに魅了されるね この巻の後半で畳み掛けるように描かれるグレーテの深い愛情とそれを実証するかのような数々の行動 いや、本当に終盤でとあるネタバレがされた辺りからグレーテの行動の一つ一つが光り輝くように見え始めるんだよね 特にクラウスの為に彼女がしていた行動を思うと「ああ、この子は本当に心の底からクラウスを慕っているんだ」と感じさせる だからこそ読者はグレーテの想いが少しでも報われてほしいと願ってしまうし、超マイペースなクラウスがグレーテの想いに少しでも応えようとした点も素晴らしい 少女たちを頼るようになったクラウス、クラウスに信頼される為に一歩を踏み出した少女たち。そしてグレーテの類まれな愛情 これだけの要素があり『灯』の未来は明るいように思えるのにラストにはとんでもない展開が……
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