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シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 の商品レビュー

3.9

33件のお客様レビュー

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2024/05/29

てっきり普通の小説だと思って読んだ タイトルと表紙のイラストに惹かれて 購入した本だった あとがきまで全て読んで 本当に実在し 本当にあった事だと知る! 気づくの遅っ! 裏表紙にドキュメントって 書いてあった笑 そう思うと 一気に面白みを感じた 時代も違うから こんな荒唐無稽...

てっきり普通の小説だと思って読んだ タイトルと表紙のイラストに惹かれて 購入した本だった あとがきまで全て読んで 本当に実在し 本当にあった事だと知る! 気づくの遅っ! 裏表紙にドキュメントって 書いてあった笑 そう思うと 一気に面白みを感じた 時代も違うから こんな荒唐無稽な エピソードの数々は とても現実とは思えなくて。。。 人の裏表 人とのコミュニケーション 自由と不自由 希望 いろいろ感じた この書店が 未だに存在している というだけで とても喜ばしく、しあわせな気持ちになった 夢みたいな ホントの話 いつまでも ジョージの思いと共に ありますように

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2024/05/27

 本書のタイトルになっている「シェイクスピア&カンパニー書店」は、シルヴィア・ビーチの ”あの伝説の書店" ではなく、放浪の夢想家にして物書きのアメリカ人ジョージ・ホイットニーが、パリのセーヌ左岸に、その名を継いで開いた書店。もちろん本屋なのだが、店主のジョージが気に入...

 本書のタイトルになっている「シェイクスピア&カンパニー書店」は、シルヴィア・ビーチの ”あの伝説の書店" ではなく、放浪の夢想家にして物書きのアメリカ人ジョージ・ホイットニーが、パリのセーヌ左岸に、その名を継いで開いた書店。もちろん本屋なのだが、店主のジョージが気に入れば、貧しい作家や詩人たちに寝る場所と食事を提供する、ごったまぜのようなところだった。  カナダで新聞記者をしていた本書の著者マーサーは、仕事等のゴタゴタがあり、逃げるようにしてカナダを離れ、パリに辿り着いた。持ち金も少なくなり行く当てのない彼が偶然入ったのがシェイクスピア・アンド・カンパニー書店だった。そこに住んで良いこととなった彼は、世界中からやって来る作家たち(?)と不思議な共同生活を送ることになった。個性豊かな店主のジョージ、店のスタッフや住人との交流の日々、本を読み、作品を書き、酒をくらい、そして恋をする、そんなボヘミアンのような生活が生き生きと描かれる。  しかしユートピアのような生活はいつまでも続かない。それぞれがそれぞれの理由で、その場所から離れていく。著者も過去と向き合い、新しい生活に入って行くことを決意するのだが、書店を離れる前に、この書店をいつまで続けられるか分からない高齢の店主ジョージのためにある行動に打って出る。それは……というもの。  登場人物の個性が生き生きと描かれていて、彼らの文学と恋と人生、その日々を読んでいると実に楽しい。特に、店主ジョージの理想を追い求める姿や、時に癇癪が爆発するような気分屋なところ、また、その生き方、考え方が愛情を込めて描かれているところが、いつまでも心に残る。

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2024/05/03

ジョージ・ホイットマン「与えられるものは与え、必要なものは取れ」「見知らぬ人に冷たくするな変装した天使かもしれないから」

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2023/06/18

題名や帯コメントから受ける印象とは、少し異なる読了感。 シェイクスピア&カンパニー書店の破天荒な店主とそこに集まる人間たちの物語。社会の渦のなかに馴染めなかった人が多く集まる。 正直物語全体から清潔感が感じられなかったり、日常の中で起こる出来事に少し違和感を覚えたり・・・と、あま...

題名や帯コメントから受ける印象とは、少し異なる読了感。 シェイクスピア&カンパニー書店の破天荒な店主とそこに集まる人間たちの物語。社会の渦のなかに馴染めなかった人が多く集まる。 正直物語全体から清潔感が感じられなかったり、日常の中で起こる出来事に少し違和感を覚えたり・・・と、あまり楽しめるタイプの本ではなかった。

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2023/06/10

ノンフィクション。終盤は引き込まれるように読んだ。こんな本屋さんが海外にはあるのかと衝撃を受けた。店主ジョージさんの伝記でもあり、主人公の旅の記録でもある。ジョージさんの気前がよいのかよくないのかわからない人間性が面白い。日本ではちと難しいかもしれないけど、面白い本屋さんのお話で...

ノンフィクション。終盤は引き込まれるように読んだ。こんな本屋さんが海外にはあるのかと衝撃を受けた。店主ジョージさんの伝記でもあり、主人公の旅の記録でもある。ジョージさんの気前がよいのかよくないのかわからない人間性が面白い。日本ではちと難しいかもしれないけど、面白い本屋さんのお話でした。

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2023/04/30

パリの伝説の英語書籍を扱う書店をめぐるドキュメンタリーだそうだ。 筆者はカナダの新聞で犯罪担当の記者だったそうだ。 アルコールにも溺れ、取材で関わったその筋の人に狙われ、一九九九年の年末に、パリに逃れる。 そこで偶然転がり込んだのが、シェイクスピア&カンパニーという書店だった。...

パリの伝説の英語書籍を扱う書店をめぐるドキュメンタリーだそうだ。 筆者はカナダの新聞で犯罪担当の記者だったそうだ。 アルコールにも溺れ、取材で関わったその筋の人に狙われ、一九九九年の年末に、パリに逃れる。 そこで偶然転がり込んだのが、シェイクスピア&カンパニーという書店だった。 それはシルヴィア・ビーチの開いた初代のとは異なり、二代目である。 五十年代末に、ジョージ・ホイットマンによって開かれ、やがてシルヴィアの遺した本を買い取り、同じ店の名前を継ぐ。 「与えられるものは与え、必要なものは取れ」 「見知らぬ人に冷たくするな 変装した天使かもしれないから」 共産主義のユートピアを夢見るジョージは、こうしたモットーにより、文学を志す若者(なんと四万人以上)に宿と食事を無償で提供してきた。 では博愛主義者かというと、そうでもない。 かなり理不尽でわがままなこともいう。 アメリカで生まれ、中国で育ち、その後中南米を始め世界中を放浪してパリに落ち着いたという経歴だけでもただものではない。 そして、八十を過ぎても魅力があって、なんと二十歳の女性と婚約までしてしまう。 当時、店にはいたるところに寝床があり、カオスのよう。 古いせいもあり、キッチンやトイレの不潔さに恐れをなして逃げ出した物書きもいたという。 筆者がこの店で暮らし始めた後も、次々といろいろな人物が転がり込んでくる。 先住者やニューカマーたちと、ジョージの「寵愛」を勝ち取るかという生々しい戦いも描かれる。 ハンサムで女たらしのカートや、アルコールに体を蝕まれ行き場を失いかけた初老の詩人のサイモン、芸術家のナディアなど、様々な人が交錯する。 自分の生活と比べ、なんという振れ幅の大きい生活がこの世にはあることか。 自分がこの環境に放り込まれたら…やっていけない気がするけれど、人生の豊かさとは何かと問いかけられている気がしてならない。

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2023/04/28

古き良き時代の話…かと思えば21世紀に入ってからの話だった。なんとなくパリに憧れてシェイクスピア&カンパニーの存在は知っていたが、その内情までは知らなかった。ホームレス文豪たちのきたないけどきれい…やっぱきたないかもな生き方が実にワンダフルだった(表現ムズい)。

Posted byブクログ

2023/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

パリにある有名書店、シェイクスピア&カンパニーに訪れたカナダ人ジャーナリストの備忘録。 歴史ある書店というイメージだったけれど、行くあてがない若者のシェルターの役割も果たしていることをこの本で知った。店主も、そこに住む人たちも変わり者というか、凡人には理解し難い会話が多い。 ジョージは倹約家すぎて、もうちょっと緩くしようよ、と心の中で思ってしまった笑笑 それでも愛される人柄は伝わってくる、パリに行くことができたら行ってみたいなあ

Posted byブクログ

2023/03/26

世界一有名な本屋のある季節。 文無しを受け入れ、パンとスープと寝床を提供する。 ちょっと偏屈な老店主と、片付けが追いつかない環境にさえ慣れてしまえば、そこは文学の楽園。 行ってみたい。

Posted byブクログ

2023/11/16

人間の美しさ、おかしさ、理不尽さをパリの街中心に描かれた物語。もともとカナダのメディアの社会部記者だった筆者の視点がいいスパイスになっています。 映画を「読む」感覚。とても不思議な体験でした。

Posted byブクログ