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怖い仏教 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/01/15

作品紹介文の通り、初期仏教のエログロエピソードのオンパレード。いかなる形での性行為も禁止するとこのように人間を歪ませる。

Posted byブクログ

2023/08/29

仏教の聖典を紐解くと、仏教の本質が見えてくる。 日本人のイメージする「悟りを目指す教え」とは正反対の、危険なまでの人間ドラマ。 仏教の聖典から読み解く仏教の本質の本……。と言うと高尚に聞こえますが、スキャンダルやエログロ系事件の歴史に偏った、ブッダの教えと仏教の原点を書いた本...

仏教の聖典を紐解くと、仏教の本質が見えてくる。 日本人のイメージする「悟りを目指す教え」とは正反対の、危険なまでの人間ドラマ。 仏教の聖典から読み解く仏教の本質の本……。と言うと高尚に聞こえますが、スキャンダルやエログロ系事件の歴史に偏った、ブッダの教えと仏教の原点を書いた本です。率直に言ってしまえば宗教系の書籍の中では悪趣味寄りかな。 通常の性交はもとより言葉によるセクハラ、獣姦、屍姦まで偏執的なほど細かく戒めているという『律蔵』(修行者の生活規則を載せたもの)。そんな戒律が出来るに至った逸話などが語られています。肉欲に振り回され、苦しむ修行者のなんと多い事か。さすが三大欲求の一つなだけありますね。まあ、あまり厳しくしすぎると余計性犯罪が増えるとも聞きます(諸説あり)し。 それにしても、ブッダが伝える仏教と日本で認識している仏教が全く違う。作中で「仏教はインドから中国に来て90度曲がり、日本でさらに90度曲がった」という小室直樹先生という社会学者さんの名言(?)が紹介されていますが、正にその通り。さすがの魔改造日本って感じです。

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2023/06/25

出家をして道を極めようとしても、やはり生身の人間が欲望の執着を離れることは並大抵のことではないことが良く理解できました。このことは何千年も前からずっと変わっていない。やはりこの世に生まれるということは、罪深い人間なのだとつくづく感じました。

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2023/06/27

■ Before(本の選定理由) 気になるタイトル。仏教の原点を説くというがどんなものだろうか。 ■ 気づき ブッダの印象がガラリと変わった。彼は死後の世界を説かず、輪廻を教えず、むしろ墓場で死体の肉体変化を徹底的に観察するなど極めて現実的。そこで人間の存在を煎じ詰め、「無常」...

■ Before(本の選定理由) 気になるタイトル。仏教の原点を説くというがどんなものだろうか。 ■ 気づき ブッダの印象がガラリと変わった。彼は死後の世界を説かず、輪廻を教えず、むしろ墓場で死体の肉体変化を徹底的に観察するなど極めて現実的。そこで人間の存在を煎じ詰め、「無常」の悟りに辿り着いたという。 ■ Todo 小室直樹という社会学者が以前、「仏教はインドから中国に渡り90度変わり、日本に渡り更に90度変わった」と述べたそうだか、その意味が分かった気がする。

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2021/11/25

 エロ・グロ・悪趣味方面に特化した仏教解説書。読んでいて辛いものがあった。  厳しい戒律の網の目をくぐり、どうにか快楽を得ようとする修行僧たち。「随犯随制」で新たな戒律が増えてゆく。この事情は愛川純子『セクシィ仏教』で先に知っていた。  なお、43頁に「左手で天を、右手で地をさす...

 エロ・グロ・悪趣味方面に特化した仏教解説書。読んでいて辛いものがあった。  厳しい戒律の網の目をくぐり、どうにか快楽を得ようとする修行僧たち。「随犯随制」で新たな戒律が増えてゆく。この事情は愛川純子『セクシィ仏教』で先に知っていた。  なお、43頁に「左手で天を、右手で地をさす小さな誕生仏」とあるが、左右逆ではないだろうか。

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2020/07/17

普通に面白かった、 仏教が始まった当時の世界観や、 ブッダが意外と厳しい人だったり、 昔から欲との闘いだったり、 色々と面白い、 今、ジャパンに伝来してる仏教もだいぶジャパニーズ仏教へと変わっている事も勉強になった、 タイトルが良くないと思うくらいか

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2020/05/02

タイトルに惹かれて読みました。伝説の厚いベールに覆われたブッダの本当の姿を残された仏典や歴史的背景を元に可能な限り肉薄しつつ、教団内で起こった数々のスキャンダルを「律蔵」(修行者の生活規則を記した仏典)に添いながら暴露していく。ブッダの周りで起こる弟子達の様々なスキャンダルはとに...

タイトルに惹かれて読みました。伝説の厚いベールに覆われたブッダの本当の姿を残された仏典や歴史的背景を元に可能な限り肉薄しつつ、教団内で起こった数々のスキャンダルを「律蔵」(修行者の生活規則を記した仏典)に添いながら暴露していく。ブッダの周りで起こる弟子達の様々なスキャンダルはとにかく性に関わることが多く、「律蔵」には獣姦、屍姦の禁止条文が書かれる程。そしてその条文も偏執的なまでにこと細かい。それだけ性欲に悩まされ、振り回されて苦悩する修行者のが多かったのでしょう。ある側面から見ればブッダが説いたことは「生の否定」のように思えます。ブッダの死後、その教えはどんどん歪曲され、他の宗教と混じり合い、全く別の宗教になってしまった。ブッダは「あの世」や「輪廻転生」については決して語らなかったのに、現在の日本の仏教では「あの世」や「輪廻転生」を説く宗派も存在し、更には「律」(戒律)まで無くなってしまう。この大きな変容についてはもう少し詳しく知りたいところです。さらっと読めて興味深い1冊。

Posted byブクログ