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茶の世界史 新装版 の商品レビュー

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2022/07/19
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茶をめぐり、東西で展開した異なった歴史を見渡せる好著。 第一部では、『茶経』について、「道教の教え、そして儀式の調和に重きをおく儒教の教えに結びつけることに成功した」としている点は面白いと感じた。 第二部では、茶という飲み物が西洋世界にもたらされたことによって展開されたその後の歴史を、社会史、経済史、国際関係史的視点から多角的に取り上げ、第四部は、茶をめぐる今日の課題や未来への展望、第二部とも繋がり、また、読者側からは、茶をめぐる問題にとどまらない、昨今世界各地で起こっている様々な問題とも思い合わされて重い内容をもっている。 本の分厚さは、あまり苦にならず、最後まで読み通すことができた。

Posted byブクログ