守教(下) の商品レビュー
下巻は、もはやキリスト教が主題ではなく、激動の時代をひたむきに、純粋に生ききった農民達の歴史小説と化した。贅沢なことはひとつもない。でも彼らの生き方にはとても尊いものを感じた。
Posted by
圧巻の物語。 三十代半ばにして初めて、信仰とは何か考えさせられたように思える。今までももちろん宗教についての本は読んだことがあるけれど、それは単に教義について知りたいという知識欲の延長でしかなくて、精神性についてまで考えが及んでいなかった。というか頭で考えて理解できるものではない...
圧巻の物語。 三十代半ばにして初めて、信仰とは何か考えさせられたように思える。今までももちろん宗教についての本は読んだことがあるけれど、それは単に教義について知りたいという知識欲の延長でしかなくて、精神性についてまで考えが及んでいなかった。というか頭で考えて理解できるものではない…。「信仰とは?」と問われて、賢しらに答えられるものではない。 信仰がこれほど続いたのも、農民の生活の苦しさと信仰の融合性の高さもあるのかなと。
Posted by
下巻でようやく面白くなってきて、静かに終わる。星2寄りの3かな。説明書きが多いのは仕方ないのだけど、それをあまりセリフにして欲しくなかったかな...読み終わると後味は悪くなくて、九州行きたくなる笑
Posted by
そうだいな切支丹の生活史。ここまで日々の生活をベースに置いた切支丹の小説が他にあるのだろうか。隠れ切支丹として脈々と世代を繋いでいくもので悲壮さがないのが読んでいてすがすがすら覚えるものだった
Posted by
大浦天主堂で、知った 浦上四番崩れについても この本でよく分かった。 小説であるが、歴史書でもある この書き振りが、より歴史の重さを教えてくれた 今村教会にも行ってみたい それにしても 帚木蓬生さんと言う作家は、素晴らしい作品をいくつ残すのか。作家と言うより、研究者である。
Posted by
禁教の弾圧をどう躱すのか。殉教か、棄教か、隠すか、どの道にも辛さがある。教えを残すには生き残ることが大切になる。自分の命を差し出すことで大勢の命が難を逃れるなら、差し出すことを躊躇わない。そんな人が確かにいたと信じられる。
Posted by
- 1