戸川純写真集 の商品レビュー
記念すべきレビュー1,111冊目はこの本に! ゲルニカで戸川純さんを好きになったので結構永い付き合いだ。巻頭エッセイで彼女がJFK空港で顔が青白過ぎるとしてSARSの疑いを持たれ入国審査で止められ、誰かが迎えに来なければ入国が許されない事態に。コロナ下の今からすればおおらかな話。...
記念すべきレビュー1,111冊目はこの本に! ゲルニカで戸川純さんを好きになったので結構永い付き合いだ。巻頭エッセイで彼女がJFK空港で顔が青白過ぎるとしてSARSの疑いを持たれ入国審査で止められ、誰かが迎えに来なければ入国が許されない事態に。コロナ下の今からすればおおらかな話。NYのライブハウスでいきなり演奏することになり「諦念プシガンガ」をやったらアンコール鳴り止まず、「蛹化の女」をやってギャラまでもらった話。東口トルエンズの名は実際には無い変な名前のバンドを言い合っていたら彼女が言ったこの名前を気に入って使い始めたとか、面白い話。 あとがきは写真家の池田氏が書いているが、そのなかで戸川純さんについて”おそろしくきれいで、青く朧気に発光している命がかろうじて立っている”と書かれていた。私には文才が無いので表現できなかったが、彼女に対して私が感じていたことを文字にすると正にこういうことだよ!と手を打った。ありがたやありがたや。 追伸:写真良かったが、もっとカラーがあればなぁ。
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1980年代サブカル界の歌姫、戸川純の2003年から2006年にかけてのステージでの写真集。 うれしいことに、現時点(2021年)でも彼女はまだステージ活動を続けてくれているが、事故の影響により現在のステージはほとんど椅子に座っての歌唱となっているので、本書での写真のように普通...
1980年代サブカル界の歌姫、戸川純の2003年から2006年にかけてのステージでの写真集。 うれしいことに、現時点(2021年)でも彼女はまだステージ活動を続けてくれているが、事故の影響により現在のステージはほとんど椅子に座っての歌唱となっているので、本書での写真のように普通に立って歌っている姿をとらえているのは貴重。 あと、本書の戸川純によるまえがきで、彼女がその昔ニューヨークに行った際、ジム・オルークの伝手でジョン・ゾーンと一緒にライブをやったという話に驚愕。このエピソードも貴重。 なお、サブタイトルにある「ジャンヌ・ダルクのような人」とはどういう意味かな?と思ったら、著者のあとがきによれば、若いアーティストで戸川純のように生きたいと願っている人たちにとっての「ジャンヌ・ダルク」だ、と感じているからとの事だった。 またいつかそう遠くない将来に、本書の写真のように、自由自在に動き回る彼女のステージが再び観れることを強く願っています。
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