経営戦略4.0図鑑 の商品レビュー
イージーで中身の薄い本かなと思いきや、そんな事はない、素晴らしい本。ムーアは、自律した生物が協調と競争を繰り返しながら構成しているという生態系の特徴は、ビジネスの領域に応用できると言ったらしいが、ビジネスを生態系に例えた所から本著は始まる。そして、知った気になっている世の中の動き...
イージーで中身の薄い本かなと思いきや、そんな事はない、素晴らしい本。ムーアは、自律した生物が協調と競争を繰り返しながら構成しているという生態系の特徴は、ビジネスの領域に応用できると言ったらしいが、ビジネスを生態系に例えた所から本著は始まる。そして、知った気になっている世の中の動きを気付かせてくれる。 自動運転では走行する車を基地局から遠隔操作することになる。その際通信にタイムラグが発生すると事故につながる。時速100キロメートルで走行している場合、車は0.01秒間に約28センチ進む。そのため、5Gの真価がもっと廃棄されるのは車の自動運転である。5Gは、アメリカと韓国が先行しているが。 アマゾンのeコマースは、アマゾンが売り手となる直販型であるのに対して、アリババは第三者が売り手となるマーケットプレイス型がメイン。そのため営業利益はアリババの方が高い。 ユニクロがバングラディッシュのグラミン銀行と提携して推進している。グラミンユニクロプロジェクト。ユニクロの縫製工場で働く約20,000人女性の教育支援を行っている。収益はバングラデシュのソーシャルビジネスに再投資されている。 メルカリがヤフオクと戦えるのは、新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを作ると言うミッションに成功したから。誰かに価値があるのに捨ててしまうなど、地球資源の無駄だと言う共感を得ることができた。 Googleアドワーズ、会社の規模を問わず広告を出す企業にとっては、資金力がなくても多くのユーザの目に触れる可能性がある。また、広告へのリンクをクリックしたときのみ。広告料をGoogleに支払う仕組みなので、確実な費用対効果が見込める。 Appleは、垂直統合型のビジネスモデル。すべての生産工程を自社の管理下に置いている。メリットは各生産工程で生じる中間コストを大幅に削減できること。Appleの研究開発費はトヨタを大きく上回る。最も垂直統合が進んでおり、製品化に必要な機械や設備を貸し出して製造してもらっている。販売も自社のApple Store。スマートフォンの心臓部であるCPUも自社開発。 次世代コンピューターサービスとして注目されているのはアンビエントコンピューティング。スマホ等の特定のハードウェアを使わず、周辺に存在する様々なデバイスがユーザがやりたいことを先回りして認識し、自動的に実現していくもの。 中国政府から自動運転事業を委託されたのがバイドゥ。2017年自動運転のプラットフォームとなるアポロと言う構想。既に自動運転バスを運用している他、人間が一切運転に関与しないレベル4の自動運転バスの量産化を始めている。
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戦略4.0を読み解く視点や、技術、世界のキープレイヤーのビジネスモデルとその先について非常にわかりやすく書かれており面白かった。
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ニュースでよく見る会社についてサラッと理解するならオススメ。日米中の代表企業が比較されてて分かりやすい。 それぞれの勝ち方、利益率など。 全体像の把握はしやすいけど、それぞれの詳細までは掴めないかなと。 分厚い本だけど、1ページの文字数が多くないし図も多いから半日で読める。
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かなり網羅的かつわかりやすく現代をリードする企業群の戦略構想が解説されており、知的興奮を覚える面白さがあった。 しかし結局、時代はITであり、AIもビッグデータもIoTもクラウドもGAFAが押さえ、対抗できるとしたらBATHやNetflix、Microsoftぐらいのもんだという...
かなり網羅的かつわかりやすく現代をリードする企業群の戦略構想が解説されており、知的興奮を覚える面白さがあった。 しかし結局、時代はITであり、AIもビッグデータもIoTもクラウドもGAFAが押さえ、対抗できるとしたらBATHやNetflix、Microsoftぐらいのもんだということか。 日本企業では、トヨタのスマートシティのプラットフォーム事業が世界基準の覇権を握れるかと、SoftBankグループの群戦略というGAFAとは異質なアプローチが功を奏するかどうかあたりがわずかな勝機という感じ。
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【印象に残った話】 ・世界の最前線に立つキープレイヤーは以下の通り ・GAFA:グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン ・BATH:バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ ・世界の最前線のビジネスモデル「プラットフォーム」「エコシステム」「経済圏」「サブスクリプシ...
【印象に残った話】 ・世界の最前線に立つキープレイヤーは以下の通り ・GAFA:グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン ・BATH:バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ ・世界の最前線のビジネスモデル「プラットフォーム」「エコシステム」「経済圏」「サブスクリプション化」の4つのうち、最初の3つの概要は以下の通り ・プラットフォーム:ユーザーと制作者が取引する共通の場のこと、場を提供することで、端末の販売後も利益を得られるようになった ・エコシステム:音楽やゲームの制作者、端末制作者、アクセサリーなどの制作者といった関係者が参加し、相互作用しながら、協調関係を維持することで形成されたもの ・経済圏:その企業の事業の影響を強く受ける範囲のこと、エコシステムの発展形だが、ユーザーがその経済圏に価値や魅力を感じ、自発的、積極的に参加している点がポイントである 【アクションプラン】 ・以下の順に進化するとあるため、各企業のサービスがどの段階にあたるのかを考えてみる ・「プラットフォーム」→「エコシステム」→「経済圏」
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※このレビューにはネタバレを含みます
【要約】 マーケティングの父とも呼ばれるフィリップ・コトラー氏が提唱した「マーケティング4.0」の理論を基に、世界のキープレイヤー(GAFA、BATH)のビジネスモデルとその中核を担っているテクノロジーを紹介している。 【メモ】 「戦略とは?」 意図的戦略・創発的戦略 全社戦略・事業戦略・機能戦略 マーケティング戦略 「マーケティングの変遷」 マーケティング1.0=製品中心のマーケティング【画一的な大量生産・大量消費】 マーケティング2.0=顧客志向のマーケティング【企業がマーケットインを意識】 マーケティング3.0=価値主導のマーケティング【3iを意識した発信が必要に】 マーケティング4.0=接続性のマーケティング【他者の口コミが欠かせない要素に】 【印象に残った個所】 社長の豊田氏「勝つか負けるかではなく生きるか死ぬかだ」 コネクティッドシティ=静岡県裾野市Wovencity 日本もGAFAやBATHに対抗できる?
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この本をいつ読んだかで評価は変わりそう。 とても分かりやすいし、会社の戦略、現状がすごくよく分かる良書。 この手の本を読み過ぎて感動は少なかったけど、あまり読んでない人にとっては素晴らしい出会いになると思う。
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