「勘違い」を科学的に使えば武器になる の商品レビュー
人は事実を体験しているその時点からバイアスがかかった状態で体験し、記憶に残している。「私たち一人ひとりに見えている世界の形や有り様は、バイアスというフィルターをを通過したもの」である。 コミュニケーションのなかにあるバイアスが多くのトラブルの元となる。本書では,「自分のバイア...
人は事実を体験しているその時点からバイアスがかかった状態で体験し、記憶に残している。「私たち一人ひとりに見えている世界の形や有り様は、バイアスというフィルターをを通過したもの」である。 コミュニケーションのなかにあるバイアスが多くのトラブルの元となる。本書では,「自分のバイアスをなるべく透明化」させて、「相手のバイアスをうまく利用する」ために、さまざまな分野から明かされた種々のバイアスを網羅的に採り上げ解説している。自分の脳が待つバイアスを自覚し、相手から与えられる情報のバイアスを見抜く。反対にバイアスをコミュニケーションにうまく利用するためにそうした知識を理解し活用することで戦略的なコミュニケーションが可能となる。 惜しむらくは、本書で取り上げられるバイアスの種類は多岐にわたっているためにひとつづつのテーマの説明が簡単に過ぎる様に感じる。もう少し数を絞って応用事例を深掘りしてもらう事で実践的な活用がはかれるのではないだろうか。
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