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シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと の商品レビュー

4.1

40件のお客様レビュー

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2021/10/14

「家族とは何なのか」がテーマ。 家族観や結婚観は人それぞれだし、他人の「普通」が自分の「普通」とは限らない。それを認識した上で各々、ありのままを認め合うような、何においても多様性に柔軟でありたいと思いました。 「自分は普通じゃないんじゃないか」「変なんじゃないか」と、人と違うこ...

「家族とは何なのか」がテーマ。 家族観や結婚観は人それぞれだし、他人の「普通」が自分の「普通」とは限らない。それを認識した上で各々、ありのままを認め合うような、何においても多様性に柔軟でありたいと思いました。 「自分は普通じゃないんじゃないか」「変なんじゃないか」と、人と違うことを悩んでる人や、ふさぎ込んでいる人にとって、そんな自分のことを「肯定」してくれる言葉、人、本などは本当に救われる思いがするものです。認めたり、認めてもらえたりする、安らかに心温まる素敵な本です。

Posted byブクログ

2021/10/12

プロローグの『お守りのような人』の中に出てくる「5歳児くらいになった私たちの魂だけが、いっしょに夜のブランコでただ遊んでいられたらいい。」 この一文が堪らなく好きで、ずっと私の中に最後まで残り続けていた一文でした。 前作と同様に、タイトルが内容の全てを現している本で、絶えず私個...

プロローグの『お守りのような人』の中に出てくる「5歳児くらいになった私たちの魂だけが、いっしょに夜のブランコでただ遊んでいられたらいい。」 この一文が堪らなく好きで、ずっと私の中に最後まで残り続けていた一文でした。 前作と同様に、タイトルが内容の全てを現している本で、絶えず私個人の共感する部分と少し反している部分とが交互に書かれていて何度も読んでしまった。 著者が真っ直ぐ1人の人間として子ども達に向き合っているから分かる気持ちだろうなと思う。

Posted byブクログ

2021/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の前作『出会い系サイトで〜』が面白すぎて、2作目もあるなら絶対読みたい!と思い、ようやく読めました。 結婚はもういい、自分の子供も特にいらないと思っている著者が年下シングルファーザーの彼氏とその息子2人と一緒に過ごす中で、家族のあり方とは何か考え実践した日々の記録。 彼らと一緒にいる日々だけでなく、著者の本屋の店長としての新たな挑戦も面白い。「女性のための本屋」をコンセプトにした本屋。本やお客さんと真摯に向き合っているからこそ、ああでもない、こうでもないと妥協をしない姿勢が素晴らしくて。 恋愛、結婚、シングルマザー・ファザーへの偏見や固定観念を置いた、著者の考えが読んでいて心地よかった。沢山の本を読み思考をしてきたからこそ、無闇に人を傷つけないんだろうな。前作『出会い系サイトで〜』に引き続き、著者に影響を与えた本があちこちで登場して、読みたい本も案の定増えました。 本の最後には、著者が日々を進めるためにヒントを得たという「子どもとの関係性や親子問題について考えるための13冊」を紹介してくれている。全部読みたい。 新しい関係を築くのに、100%の家族じゃなくても、新しい母にならなくても、サポートメンバー、30%家族、50%家族でもいいじゃないか。 読んでよかったです。 出会えてよかった。 ■メモ: ・暴言は無知から来ている。 ・本屋は生きもの。 ・好き勝手に生きてやりましょう ・若いときほどまわりの「当たり前」に囚われやすく悩みやすいのかもしれない。

Posted byブクログ

2021/05/19

すごくよかった、一気読み。 結婚、恋愛、そして子育てに関するあらゆる「当たり前」のフィルターを外して、目の前のパートナーや子どもたち、自分の心の動きをつぶさに観察する。まずは受け入れる。(作品中で微細な心の動きを「電流」と表現していて、まさに、という感じ) そんな花田さんの視...

すごくよかった、一気読み。 結婚、恋愛、そして子育てに関するあらゆる「当たり前」のフィルターを外して、目の前のパートナーや子どもたち、自分の心の動きをつぶさに観察する。まずは受け入れる。(作品中で微細な心の動きを「電流」と表現していて、まさに、という感じ) そんな花田さんの視点を通して、「自分は?」と問われているような感覚だった。 それから印象的だったのは、花田さんに性教育や暴力構造の知識があり、子どもたちとの関係性の中で慎重になっていたこと。 血の繋がった親子であっても(だからこそ?)このあたりの知識と自覚は、子どもの尊厳を守るためにとても大事だと思った。自分が家族を持つことになったら、もう一度読みたい。 #花田菜々子 #シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた家族とは何なのか問題のこと #読書 #読書記録

Posted byブクログ

2021/05/14

「出会い系〜」の本で衝撃を受けてこちらも引き続き読了。 細かい心理描写がクセになって、読み終わると心の中でいろいろつぶやいている自分がいる(笑) 「本を通して「こういう考えもありなんだ!」と知ることができた」と語られていたのが印象的で、今までエッセイとかはあまり読んでこなかったけ...

「出会い系〜」の本で衝撃を受けてこちらも引き続き読了。 細かい心理描写がクセになって、読み終わると心の中でいろいろつぶやいている自分がいる(笑) 「本を通して「こういう考えもありなんだ!」と知ることができた」と語られていたのが印象的で、今までエッセイとかはあまり読んでこなかったけど読んでみようかなという気持ちになった。

Posted byブクログ

2021/03/13

赤裸々すぎてこっちが心配になるくらい 共感することばかりではないけど、 描写が的確ですごくスッと入ってくる

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2021/02/22

花田菜々子さんの二作目の作品です。 花田菜々子さんとはヴィレッジヴァンガード、二子玉川蔦屋家電、パン屋の本屋、に勤めて日比谷コテージの本屋の店長を務めている方。 わたしがこの人を知ったのはインスタのおすすめ本で「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめ...

花田菜々子さんの二作目の作品です。 花田菜々子さんとはヴィレッジヴァンガード、二子玉川蔦屋家電、パン屋の本屋、に勤めて日比谷コテージの本屋の店長を務めている方。 わたしがこの人を知ったのはインスタのおすすめ本で「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」て本を読んでからです。 これはほんと題名そのままの内容なんですけど、花田さんの考え方、が世の中の常識と微妙にずれていて面白くて興味を持ちました。 二作目が出てるとは知らず見つけてテンション上がってすぐ読んだところ… 二作目の方が面白い! というかわたしにハマる感じがしました。 これまた題名そのままの話なのですが、相手の子供の心の機微を、部外者の目から見て考察されていて、勉強になります。 特によく描写されてるな、と思ったのが相手の子供、ミナトが花火大会でなかなか花田さんと合流目できずにイラつくところ。 ーーーーーーーーーーーー もう少し楽しい気持ちでいてくれればいいのに、そんなふうに怒らなくていいのに、と思う気持ちとともに、なんだかミナトの言葉にならない怒りがわかるような気がして、人が多くて進めないミナトがもどかしくもあった。少し前までは不満や不機嫌は父親に泣きつくことで表現していたのに、もう今はそれもできなくて、でも自分の感情をコントロールひたり自分の気持ちを伝えることもできず、行動も制限されて、思うように生きれない。結果的に走れない場所を走ろうとして前に進むこともできなくて。 ーーーーーーーーーーーー なんだか自分の中学2年とかそれくらいの気持ちを思い出して不思議な感覚になりました。 その他、結婚は必要なのか、とか、挨拶をしなさい、と強要することは親のエゴなのでは?とか、世の中で正しいとされていることを本当に?それってわたしの基準だと本当にそうなのか?ということを書かれていて、面白いです。 題名やバックカバーからするとライトなエッセイな印象を受けますが、書いてあることは考えさせられるし深い、素敵な話です。

Posted byブクログ

2021/02/11

目の前の悩みをリアルタイムで咀嚼していく姿が興味深く、前作同様、一気に読んでしまいました。 花田さんが、彼氏さんの小5と小2の息子たちと試行錯誤をしながら交流を深めていく話です。 子育ての途中の段階から育児に関わることの距離感について、花田さんが真摯に向き合っており、親として学ぶ...

目の前の悩みをリアルタイムで咀嚼していく姿が興味深く、前作同様、一気に読んでしまいました。 花田さんが、彼氏さんの小5と小2の息子たちと試行錯誤をしながら交流を深めていく話です。 子育ての途中の段階から育児に関わることの距離感について、花田さんが真摯に向き合っており、親として学ぶことが多かったです。 「オバケのQ太郎みたいな関わり」という言葉が、新しい家族の形として、とてもいい形だな、と思いました。 現在店長をされているお店の出店前夜の話や読みたくなる本が散りばめられた読書録も大きな魅力です。

Posted byブクログ

2021/01/22

「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」は題名で勝負したと思われ、それが功を奏してヒットしましたが、内容自体も読んだ事が無い内容でとても興味深かったです。 本作も、前作の題名の衝撃性を受け継ごうとした節がありますね。 内容的にはちょ...

「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」は題名で勝負したと思われ、それが功を奏してヒットしましたが、内容自体も読んだ事が無い内容でとても興味深かったです。 本作も、前作の題名の衝撃性を受け継ごうとした節がありますね。 内容的にはちょっとふかし気味というか、普通に子供の居る男性とお付き合いして、子供と触れ合っているという状況なので、さらっと読めるしさほど何かが起こるわけではないです。格闘というほどでもないけれど、結構子供と触れ合っていて微笑ましいです。 家族の定義という所を議論すると色々とナイーブな部分にも触れて行かなければいけないのですが、彼らは家族未満でこれからどうなっていくのかという所で、物語は閉じられていきます。「家族」という単位に一石を投じるには少々経験値の浅さを感じます。とりあえず面白い経験だし本にしちゃおうかな。という感じだと思います。 これは一般人の感覚では物凄い商売っ気を感じますが、表現者としては有りなのかなあと思います。 花田さんは見た目的にほんわか優しそうな雰囲気で結構好みなのですが、中身は結構尖っているんですね。人は見た目で判断できないものですなあ。

Posted byブクログ

2020/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

花田さんの言葉にはたびたび共感できて、私が言葉にしたかった気持ちってこういうことか、とただただ嬉しくなってしまいました。前作も含め、読み返すときには共感した部分に付箋をつけたいと思います。なんだか、疲れたときとか悩んだときにそこを読み返したら励まされる気がします。本屋さんの店長としてのお仕事、しかも立ち上げに関わりながら、休日などを使って彼氏や子どもたちの関係をはぐくみ、楽しみ、悩み、とっても濃い!花田さんには1日が30時間くらいあるのかしら、ちゃんと寝ているのかしらと思ってしまう。でも、24時間に詰め込み切れないくらい充実して見える生活が私は素敵だなと思う。考えたことをこんなにも言葉にして表せるって素敵。本が好きな人はやっぱり好きだわ。物語の中にちょいちょい本の話が出てくるところも好きで、これから読もうと思える本も見つけました。いつか花田さんに会ってみたい、この本屋さんにも行ってみたい。したいことが見つかる本っていいな!

Posted byブクログ