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配色事典 応用編 の商品レビュー

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2022/07/06

大正・昭和期を代表する日本の洋画家・和田三造による日本の伝統的な色の組み合わせをまとめた本。応用編は、実際に服や陶器に使われたときの事例。 前回の「基本編」と比べて、今回は実際に使われた色の組み合わせと、その作品が比較できるところが面白いところ。まず月ごとの色から始まり、ファッ...

大正・昭和期を代表する日本の洋画家・和田三造による日本の伝統的な色の組み合わせをまとめた本。応用編は、実際に服や陶器に使われたときの事例。 前回の「基本編」と比べて、今回は実際に使われた色の組み合わせと、その作品が比較できるところが面白いところ。まず月ごとの色から始まり、ファッションや絵画、絨毯や陶器など幅広いものの色の構成を紹介している。 特に美しいなと思ったのは、それぞれの月の色。例えば同じ青との組み合わせでも、季節によっては違う組み合わせかもしれないし、「青」と言っても群青なのか、千草鼠なのか、色合いやトンマナが数えきれないぐらいある。基本編は色の組み合わせのみだったけれども、この応用編は色だけでなく、紹介されている作品も一緒に収められているので、まるで美術館が一冊の本になったよう。私は応用編の方が好きです。

Posted byブクログ