地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学 の商品レビュー
9年前と比べて、系外惑星探査のフロンティアは広がっており、2020年代、30年代、40年代と着実に観測の計画が立っていること、そこに生命の存在、痕跡を探すミッションも含まれていることにわくわくしながら、読み進めた。とにかく最新の情報が漏れなく盛り込まれている印象で、大変、参考にな...
9年前と比べて、系外惑星探査のフロンティアは広がっており、2020年代、30年代、40年代と着実に観測の計画が立っていること、そこに生命の存在、痕跡を探すミッションも含まれていることにわくわくしながら、読み進めた。とにかく最新の情報が漏れなく盛り込まれている印象で、大変、参考になる著作であった。
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あくまでも地球の生命を基軸に議論が展開されており、全く異なる姿形をした生命については議論が発散しないよう触れられていない。 地球に似た惑星の探査方法、パピダブルプラネットの定義、アストロバイオロジー、誰もがワクワクするであろう話が非常にわかりやすくまとまっている。
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続けてブルーバックス。もう地球は特別な存在とは言えない。同じような惑星が次々と見つかっている。しかし観測技術の進歩はすごい。ふつうに書かれているけれど、肉眼で見てあれくらいの明るさの星が、何日かの周期で、1%にも満たないくらいで明るさを変化させる。それを大型の天体望遠鏡だったり、...
続けてブルーバックス。もう地球は特別な存在とは言えない。同じような惑星が次々と見つかっている。しかし観測技術の進歩はすごい。ふつうに書かれているけれど、肉眼で見てあれくらいの明るさの星が、何日かの周期で、1%にも満たないくらいで明るさを変化させる。それを大型の天体望遠鏡だったり、宇宙空間にある天体望遠鏡を使ったりして観測し、惑星があると認識する。無数にある星とはいえ、この広い空で何を目当てに、どの星を観測するというのか。分かりやすく書かれているから、(それでもやっと)半分くらいはどういう原理で惑星を見つけるのかがわかったような気がするが、どうしてそんなことができるのかはさっぱり分からない。そしてアストロバイオロジー。何をもって生命と呼ぶのか。その定義の仕方で、ずいぶんと結果は変わってくるのだろう。しかし、地球にだけ生命が誕生したなんていうことは言えるはずもない。さて、地球外知的生命体が、地球との間に何らか交信しようとする、そしてそれを地球人が受けとめる可能性はいかほどか。いやあ、とにかくおもしろい。
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