百年戦争 の商品レビュー
『百年戦争 中世ヨーロッパ最後の闘い』はシェイクスピアの『リチャード二世』の時代背景を知る上でとても参考になる作品です。 この本は薔薇戦争に先立つ百年戦争について学ぶのに非常におすすめな参考書です。 百年戦争といえばあのジャンヌ・ダルクが活躍した戦いです。 この本を読めばシ...
『百年戦争 中世ヨーロッパ最後の闘い』はシェイクスピアの『リチャード二世』の時代背景を知る上でとても参考になる作品です。 この本は薔薇戦争に先立つ百年戦争について学ぶのに非常におすすめな参考書です。 百年戦争といえばあのジャンヌ・ダルクが活躍した戦いです。 この本を読めばシェイクスピア史劇をより楽しめること間違いなしです。ぜひおすすめしたい作品です。
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中世のヨーロッパが、この戦争を境に変わっていく。 当初、国王の戦いであったのが、後半はイギリス対フランスの国同士の戦いに変化し、国家の概念が変わっていく。
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英仏の境界が曖昧な中世から、2つの国に明確に分かれるまでには100年戦争がターニングポイントになることが理解出来た。少なくともこの2国は15世紀までが中世の終わりなのかな。
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- ネタバレ
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何せ百年、である。 英国側はエドワード3世、エドワード黒太子、リチャード2世、ヘンリー4世、ヘンリー5世、ヘンリー6世。フランス側はフィリップ6世、ジャン2世、シャルル5世、シャルル6世、シャルル7世。治世もどんどん代替わり。 両国とも王権が強い時期もあれば弱い時期もあり、内戦が絶えない時期もある。更にローマ教皇やら周辺諸国やらとの関係もあり、いやもうこのまま永遠にダラダラ戦ってるんじゃないかと焦ったわー。 面白可笑しいエピソードを期待する向きにはハズレかもしれないが、手頃な厚みの新書という形で、コンパクトに概説してくれた著者の手腕に感謝である。系図に地図に絵画に写真…決して多くはないが、理解の助けになる適切な配置も好ましい。また、各章の扉裏に「この章の主な登場人物」が書かれているのもホント重宝した。わかってるわ〜!
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英仏百年戦争を描いた本書。 読んでみて、ヨーロッパっていうのは闘争につぐ闘争、戦争につぐ戦争で休まる時がないなぁ、としみじみ思う。修羅の地という名前がこれほど似合う地域も他にあるまい。そりゃ、「人権」という発明品が出てくるわ……それでも大分時間がかかってはいるが。 離合...
英仏百年戦争を描いた本書。 読んでみて、ヨーロッパっていうのは闘争につぐ闘争、戦争につぐ戦争で休まる時がないなぁ、としみじみ思う。修羅の地という名前がこれほど似合う地域も他にあるまい。そりゃ、「人権」という発明品が出てくるわ……それでも大分時間がかかってはいるが。 離合集散、合従連衡当たり前。隙あらば地位向上、領地拡大を狙う王侯貴族。独立心旺盛、条件よければ鞍替え上等の在地貴族。戦乱に巻き込まれ悲惨なはずの民衆たちも、何だかんだで逞しく図太い。 ……これだけ条件そろえば平安なんて望むべくもない。中世は「暗黒時代」とはよく聞くけれど、「闘争時代」の方が実態に即している気がする。キリスト教会の賛否はあるけれども、「仲介者」としての側面を見るとヨーロッパ人として手放せなかったのだろう。 本書を読んで、改めてヨーロッパ及び其処に住む人間が一筋縄ではいかないモノだと思うし、EUがむしろ良く保っているものだと思う。イギリスのあの態度こそヨーロッパのスタンダードなのだろう。
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百年戦争を通じて英仏が国として変化していく過程が追えて面白かった。 特に仏側は詳細に描かれていて興味深かった。 章のはじめにその章の主な登場人物の紹介が載っていて親切。
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●仏王 フィリップ6世(ヴァロワ朝開祖) ジャン2世(騎士王) シャルル5世(パリの城壁拡張。神聖ローマ皇帝カール4世の甥。租税の発達) シャルル6世(精神疾患) シャルル7世(ジャンヌ・ダルクの支援で戴冠) ルイ11世 ●英王 エドワード3世(母イザベラからの仏王位継承権主張...
●仏王 フィリップ6世(ヴァロワ朝開祖) ジャン2世(騎士王) シャルル5世(パリの城壁拡張。神聖ローマ皇帝カール4世の甥。租税の発達) シャルル6世(精神疾患) シャルル7世(ジャンヌ・ダルクの支援で戴冠) ルイ11世 ●英王 エドワード3世(母イザベラからの仏王位継承権主張) リチャード2世(英語母語初) ヘンリー4世(英王位簒奪、ランカスター朝開祖) ヘンリー5世(本気で仏王位狙う) ヘンリー6世(トロワ平和条約により、仏王継承)
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百年戦争について、なぜ始まり、誰がどのような考えでいて、どのように終わったのか、非常にわかりやすく、また、人間味を感じた。世界史やり直したい、と思った。
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大学公開講座で学んだ先生の著作。 非常にまとまっており、読みやすい。 百年戦争という事象でこれだけの著作は珍しいと思う。 また読み直すのだろう。
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世界史あるあるで、同じ名前の別人が登場して混乱しそうになるけど、領地や王位を巡るイングランド王とフランス王との紛争が契機だったことなど、大きな流れに注目することで通読。
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