中国の「爆速」成長を歩く の商品レビュー
ノンフィクション作家の西牟田靖さんが、現在の中国の「爆速成長」に迫った一冊。1991年当時大学生だった著者がバックパッカーとして訪れた中国と、GDP世界2位に成長した現代中国を再度訪問しての比較となるので、ここ30年の間に中国がどのように成長したかが一目でわかる内容となっている(...
ノンフィクション作家の西牟田靖さんが、現在の中国の「爆速成長」に迫った一冊。1991年当時大学生だった著者がバックパッカーとして訪れた中国と、GDP世界2位に成長した現代中国を再度訪問しての比較となるので、ここ30年の間に中国がどのように成長したかが一目でわかる内容となっている(他の本にはなかなかない新疆ウイグル自治区の話もある)。都市開発・食べ物・交通・不動産・出版・観光まで、広範囲のありとあらゆる分野の中国の成長を実感できる(過去・現在の写真満載で読みやすいのも◯)。
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献本御礼。 1990年代末期の中国を旅した筆者が、現在の中国各所を訪ね歩く旅行記。 深センでは「メイカーズのエコシステム」も参照されてるほか、様々な自分の行ったことない地域が見れて面白く読めた。 無理矢理ドラマやストーリーをこじつけたり、トンデモネタをひねり出す演出ではなく、事...
献本御礼。 1990年代末期の中国を旅した筆者が、現在の中国各所を訪ね歩く旅行記。 深センでは「メイカーズのエコシステム」も参照されてるほか、様々な自分の行ったことない地域が見れて面白く読めた。 無理矢理ドラマやストーリーをこじつけたり、トンデモネタをひねり出す演出ではなく、事実をメインに、自分の感想を正直に付加する書き方なので、読んでいて気持ちいいし、参考になる。ポジティブな面もネガティブな面も事実をベースにわかりやすく記述されている。 「中国の変化」や「中国の現在」みたいな本で、そういうスタンスの本はけっこう少ない。「自分が言いたいことを言うために、断片的な事実をこじつける」みたいな本の方が圧倒的に多い。言いたいことを言うのはいいけど、それを「中国情報」として提供するのは不誠実だと思う。(少なくとも僕は好きじゃない。布教活動は布教活動としてやればいいと思う) なので、範囲が広くてスタンスが誠実なこの本は、とてもありがたい本だった
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