自由なき世界(下) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ロシア(プーチン)は、2014年と2022年、驚くことにいずれも2月24日、ウクライナ軍事侵攻を開始した。 下巻では2014年の軍事侵攻と2016年の大統領選でトランプが勝ったその背景についてこまかく解説されている。 ロシア(プーチン)は米国をはじめドイツやフランスなどヨーロッパの民主主義をまんまと不安定たらしめ、ネオナチからのロシア人の解放というありもしないことを口実にクリミア半島への侵攻、さらにはウクライナ東部への侵攻を続けている。いま世界はそのファシズムの力により大きく揺さぶられている。 そして揺さぶられている民衆(民意)自体が、トランプをはじめとする一部の抱き込まれた人間やインターネットのSNSのフェイク投稿を通じてロシア(プーチン)に操作されていることに気づいていない。そして民主主義への破壊行為に走ってしまう状態にあることに戦慄を覚える。 著者が警告を発する渾身の一冊だ。
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下巻は、トランプ現象に着目していく。やや陰謀論めくのは気になるが、トランプがプーチンの傀儡というのはさまざま言われてきたことではあるし、完全な陰謀論とは言い切れないだけの証拠がこの本にはある。まあそれでも、この中身を完全に信じるのもまた危険だという見識は持っておいた方がいいかも。...
下巻は、トランプ現象に着目していく。やや陰謀論めくのは気になるが、トランプがプーチンの傀儡というのはさまざま言われてきたことではあるし、完全な陰謀論とは言い切れないだけの証拠がこの本にはある。まあそれでも、この中身を完全に信じるのもまた危険だという見識は持っておいた方がいいかも。 永遠の政治と必然の政治の対比で現代社会を読み解くのはとても面白い視点で勉強になる。 ない危機を錬成していく手法は維新にも通じるところがあり、日本は全く無縁ではなくむしろ日本でも現在進行形の出来事だとの認識を持つべき。
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