キッズファイヤー・ドットコム の商品レビュー
カリスマホストの白鳥神威が見知らぬ赤ちゃんを育てる話。 仕事をしながら子育てをする難しさにスポットを当てて話が進むのかと思いきや、話が段々大きくなっていく。スピードが早くついていくのがやっとだった。 話は面白いので、軽く読み流すのに最適
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『ニコニコ時給〜』以来の海猫沢めろん氏の作品。 前後編の2パート構成。 前半は神威が即断即決・話が早いことと語り口の軽妙さが相俟って電車を乗り過ごす程にのめり込んでしまった。赤ちゃんはどうなる?プロジェクトは?BLUE†BLOODの皆は? ・ ・ ・ 後半になると物語のテンションがガラリと変わる。 残念ながら「レジェンドオブ赤ちゃんプロジェクト」は育児ではない。先立つ養育費が無ければ出来ない事は確かにあるが、養育費さえ支払っていれば良いという訳でもない。支援には違いないが、そこには愛や温もりが決定的に足りない。 KJが一貫して神威の事を「パパ」と呼ぶのは、ある程度の親愛と感謝を込めて‘父’と呼んでいると感じるが(‘主よ、’というニュアンスかもしれない)、神威はKJに対してはあくまで伝説のカリスマホストとして接しているのが気になった。 千草の最期は今際の際に至っても夢を’見る’事が叶わなかった、という暗示か? 神威の「幸せな親たちが少なすぎる。俺は親たちを幸せにすることで、子供を幸せにする」(p229)という主張はわからんでもないが、親でない・なれなかった・ならなかった層に対してが厳しすぎる。 BLUE†BLOODのみんなはどうなったんだ…。特にSHOWGOはどうしたんだろう。 最後まで前半くらいのノリと疾走感で描き切って欲しかったです。気持ちの整理がつかない。 1刷 2021.2.12
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【毒吐きます】人気ホストが帰宅してみると、玄関前に赤ちゃんが置き去りに。身に覚えがない訳じゃないので、面倒を見始める主人公。警察に届ける訳でも母親探しをする訳でもない所に疑問。ホストが子育てに奮闘する話かと思いきや、赤ちゃんの人生を引き換えに、社会全体で子育てするクラウドファンデ...
【毒吐きます】人気ホストが帰宅してみると、玄関前に赤ちゃんが置き去りに。身に覚えがない訳じゃないので、面倒を見始める主人公。警察に届ける訳でも母親探しをする訳でもない所に疑問。ホストが子育てに奮闘する話かと思いきや、赤ちゃんの人生を引き換えに、社会全体で子育てするクラウドファンディングを立ち上げる。盛り上げるための炎上作戦がまず胸糞悪い。第二部では6歳になった子がそのシステムを潰そうとするも、話は明後日の方向に…。テレビで取り上げられるような社会現象を詰め込んでるけど、全てカラ回ってる感じ。キャラクターに中身が感じられず、テーマもブレブレ。まず、やってる事が幼児虐待でしょ。 愛情をもって育てられなかった主人公が「子育てに血の繋がりは重要なのか?愛情は必要なのか?」と疑問を投げかけるところがキモになってるかとは思うけど、それがストーリーに全く見えてこなかった。
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