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稲垣足穂詩文集 の商品レビュー

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2020/07/11

足穂の、1920年~30年代を中心に晩年までの作品を(詩論やエッセイも含む)集めた1冊。本書は足穂の魅力を余すことなく収録し、解説もたっぷり。足穂の月や星、天体への偏愛、無機質でメカニカルな世界と童話的な雰囲気が融合した大人のメルヘンとも言える作風、ダダイズム、シュルレアリスムと...

足穂の、1920年~30年代を中心に晩年までの作品を(詩論やエッセイも含む)集めた1冊。本書は足穂の魅力を余すことなく収録し、解説もたっぷり。足穂の月や星、天体への偏愛、無機質でメカニカルな世界と童話的な雰囲気が融合した大人のメルヘンとも言える作風、ダダイズム、シュルレアリスムとその時代の新しい表現……足穂の作品はどれもさっと読める短いものが多いですが、その中には一言では言い表すのが難しい深い意味や味わいがあります。「天体嗜好症」という彼の造語がとても好き。足穂のことがもっと好きになりました。この本を読んでまたブルトンの「シュルレアリスム宣言」やロートレアモンの「マルドロールの歌」も再読したくなりました。

Posted byブクログ

2020/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

稲垣足穂の詩集に、随筆を追加収録して文庫化。 やっぱりこういう文章を何も考えずに追いかけて行くのは気持ちが良い。稲垣足穂の文章とはリズムが合うんだろうなぁ。

Posted byブクログ