父・山口瞳自身 の商品レビュー
2016年から小学館より配信された『山口瞳 電子全集』の各巻に掲載された、解説『草臥山房通信』を再編集・加筆・修正し、書籍として刊行されたもの。 1963年から1995年まで、山口瞳氏の作品が書かれた時期の著者や家族の様子を、息子である山口正介氏が綴っている。500ページ超えの大...
2016年から小学館より配信された『山口瞳 電子全集』の各巻に掲載された、解説『草臥山房通信』を再編集・加筆・修正し、書籍として刊行されたもの。 1963年から1995年まで、山口瞳氏の作品が書かれた時期の著者や家族の様子を、息子である山口正介氏が綴っている。500ページ超えの大著だったため、読み終わるのに五ヶ月近くかかった。 瞳氏の作品を読んだのは、競馬や温泉などの「紀行」エッセイで、『男性自身』シリーズや『江分利満氏』シリーズは読んだことがない。 なので、瞳氏の日常がどういうものだったのかが、正介氏の書かれたこの著書によって、人気作家であるが故の"厳しい面"をずいぶんと知ることができた。「紀行」エッセイからでは全く分からない"山口家族(ファミリー)"の姿がここにある。
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直木賞受賞作『江分利満氏の優雅な生活』など数々の名作小説や、世相を鋭く切り取るエッセイなどを世に送り出した山口瞳。その長男・山口正介が、父の作品に向かう姿勢や葛藤、家族関係など、作品では絶対に書いてこなかった、封印してきた闇のエピソードまですべてを初めて明らかにする。一度の休載も...
直木賞受賞作『江分利満氏の優雅な生活』など数々の名作小説や、世相を鋭く切り取るエッセイなどを世に送り出した山口瞳。その長男・山口正介が、父の作品に向かう姿勢や葛藤、家族関係など、作品では絶対に書いてこなかった、封印してきた闇のエピソードまですべてを初めて明らかにする。一度の休載もなく1614回連載されたコラム「男性自身」や『江分利満氏』シリーズなどが書かれた背景をはじめ、文壇や学友、終の棲家・国立の人々との交流、女性関係や隣家とのトラブルなどなど、息子でなければ書き得ない仰天エピソードが満載。『山口瞳電子全集』(全26巻)掲載の回想録「草臥山房通信」を大幅に加筆・修正した。 去年、「居酒屋兆治」をビデオで観たので、映画化のくだりは、特に面白かった。
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