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母ではなくて、親になる の商品レビュー

3.6

30件のお客様レビュー

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2024/06/29

タイトルに惹かれて手にとってみた。間もなく再び赤子を迎えるというこのタイミングで読んで、本当に良かったと思う1冊。 仕事と育児と、にだいぶウンウン唸って過ごしてるので、読むことで多少気持ちの整理もできたし、肩の荷もおりた気がする。山崎先生の感覚、物事との向き合い方、捉え方、とても...

タイトルに惹かれて手にとってみた。間もなく再び赤子を迎えるというこのタイミングで読んで、本当に良かったと思う1冊。 仕事と育児と、にだいぶウンウン唸って過ごしてるので、読むことで多少気持ちの整理もできたし、肩の荷もおりた気がする。山崎先生の感覚、物事との向き合い方、捉え方、とても好きだな。他の著作を読んでみたくなってきた。 文庫版あとがきを読んで、3歳から4歳になろうとする第一子と、0歳の第二子との生活中となっていて、年の差等々が自分の身の上と重なる部分が。この本と出会ったのは必然だったのかもなあ。

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2024/03/29

子どもを一人の人間と捉え、フラットでいようとする姿勢は素敵だなと思った。 自分は、一人の人間を育てるなんてそんな責任背負えないと思っているけど、もっと気楽に考えてもいいのかなという気持ちになった。 一方で、自分の意思を強く持っている方なので、普段からこんなにたくさん考えてると疲...

子どもを一人の人間と捉え、フラットでいようとする姿勢は素敵だなと思った。 自分は、一人の人間を育てるなんてそんな責任背負えないと思っているけど、もっと気楽に考えてもいいのかなという気持ちになった。 一方で、自分の意思を強く持っている方なので、普段からこんなにたくさん考えてると疲れちゃいそうだなぁ…と思った。適当人間な私とはこだわりの強さとか思考の深さが違うのかも。

Posted byブクログ

2024/02/14

著者の強めの文体や夫を「経済力も判断力もない」などと表現をすることにやや馴染めなさがあり、途中で読むのをやめそうになった。ただ、後半に著者のフェミニズムや夫に対する考えなどがまとまって書かれている箇所があり、それを読んで著者の視点がようやく少し理解できた気がした。「女性が弱者のよ...

著者の強めの文体や夫を「経済力も判断力もない」などと表現をすることにやや馴染めなさがあり、途中で読むのをやめそうになった。ただ、後半に著者のフェミニズムや夫に対する考えなどがまとまって書かれている箇所があり、それを読んで著者の視点がようやく少し理解できた気がした。「女性が弱者のように言われるが実は逆なのでは」といった趣旨の指摘は面白い。確かにと思いつつも、政策決定の場面においてはまだまだだとも思う。 来月に出産を控え、このフレーズは折に触れて思い出したい。 「新生児にとって私は親ではなくて、世界だ。世界を信用してもらえるように、できるだけ優しくしようと思った。」

Posted byブクログ

2024/02/02

カフェに併設された、本のセレクトショップみたいなところで見つけて購入。育児や幼児教育などのジャンルの棚にありました。山崎ナオコーラさんの本はあんまり読んだことはなかったけど、自分の本棚を検索したら「この世は二人組ではできあがらない」を読んでちゃんと☆5つつけていた。もっと読めばよ...

カフェに併設された、本のセレクトショップみたいなところで見つけて購入。育児や幼児教育などのジャンルの棚にありました。山崎ナオコーラさんの本はあんまり読んだことはなかったけど、自分の本棚を検索したら「この世は二人組ではできあがらない」を読んでちゃんと☆5つつけていた。もっと読めばよかったな。 私とほぼ同じ世代で(3つ下)、同じ北九州生まれで、同じように流れで高齢出産のナオコーラさん。とても共感できる部分もあったし、私はそんな風に考えられなかった、尊敬する、あこがれるな、と思う部分も多かった。自分のライフスタイル(というほどではなくてもファッションの路線など)や、子どもとの向き合い方について、すごく悩んだりくよくよしたりしながらも、「私はこのように考えるようにしよう、今度からはこうしよう」と決断していく。その姿勢が、自信満々でもないし、信念を貫く感じでもなく自然で、決めたとおりにならなかったりもしている。のちのち、「こう決めていたのにうまくいかなかった、バカだ。」などと記述されており、そういうことあるなぁ!と共感した。 母ではなく、親として、なんなら親でもなく一人の人間として、赤ちゃんのことをすごく客観的に観察して「うちにいる赤ん坊は・・・」とその様子を綴っている。母親の愛情たっぷり目線ではないのに、なぜこんなに心温まる記述になるのだろう、と不思議に思った。 どうもそれは、赤ん坊を自分の所有物ではなく(←子育て中心の母親はこんな感覚に陥りがち)、一人とひとりの人間同士として赤ん坊を見ているからのようだ。 笑うようになったときも、最初は「表情を真似しているだけだな」などと冷静に分析していて、過度に「笑った笑った!」とはしゃがない。(実際ははしゃいでいるのかもしれないけど、文章ではそうなっている) 子育てとは別のテーマだけど、不摂生で病気になった人の社会保障費を社会が負担するのはオカシイという論調についての文章も好きだと思った。 そのような主張も、わからなくはないが、何かおかしい。じゃあどう反論すればよいのだろうと思っていたけど、ナオコーラさん曰く、「成熟した社会では、理由を問うべきではない」。理由がなんであれ、困っている人がいれば助ける社会が成熟した社会なのだと。 そうよね。私、「成熟した社会」っていうフレーズ好きだな。私は家事が苦手ですぐアウトソーシングしてしまうのだけど、いちいち心の中で「成熟した社会は分業がすすむのよ」と思っている。 ナオコーラさんは片づけは嫌いだけど料理は好きで、片づけはお掃除ロボットなどにお任せしているらしい。素敵だな。 夫さんとの関係もいいなと思った。やたら「夫は収入が少ない」「金は私が出している」というのが出てきて笑えた。私も言いたい(言わないけど)。なんで言えないんだろう?結局、妻の方が稼いでいるなんて体裁が悪いからあんまり言わない方がいいな、という固定観念から逃れられていないのだ…。 最後、満開の桜の下を、ベビーカーを押しながら歩いていて、「もう死んでもいいな」とふと思う。涙が出た。もちろん死んじゃダメなんだけど、ふとそんな気持ちになる瞬間があること、ほんとにわかる気がする。ナオコーラさんの本をこれからもっと読みたいと思いました!

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2023/11/16

著者の作品は初めて読んだのだと思う。本人が言う通り、いろいろなことを考えすぎと感じる部分はある。ただ、それを読んで心が逆撫でされるのは、わたし自身どこかで感じていながら見て見ぬふりをしていたり、知ったような顔をしていた事柄を著者の透徹した観察のもとに言い表されているからなのかもし...

著者の作品は初めて読んだのだと思う。本人が言う通り、いろいろなことを考えすぎと感じる部分はある。ただ、それを読んで心が逆撫でされるのは、わたし自身どこかで感じていながら見て見ぬふりをしていたり、知ったような顔をしていた事柄を著者の透徹した観察のもとに言い表されているからなのかもしれない。 この本を読んだからかはわからないけれど、こどものことをもっとよく見よう、自分が違和感を感じることは言葉にしてみようと考えるようになった。 今回本棚を前に選んだのは子育てにまつわるものが多く、悩み事はいつでも本に聞くのがよいものだなと感じている。

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2023/10/29

はっとさせられる文章がたくさんあった。 まずタイトルからはっとさせられた。 母親はこうであるべき、、、を自分が1番強くもっていて、縛り付けていたことに気づく。 母親ではなく、親になりたい。 他にも心に留めておきたい文章がたくさんあった。 親と自分が似ているかどうかなど微塵も考...

はっとさせられる文章がたくさんあった。 まずタイトルからはっとさせられた。 母親はこうであるべき、、、を自分が1番強くもっていて、縛り付けていたことに気づく。 母親ではなく、親になりたい。 他にも心に留めておきたい文章がたくさんあった。 親と自分が似ているかどうかなど微塵も考えずに、私が想像できないような新しい生きた方をしてくれたら嬉しい。 全く新しい存在が、たまたま自分のそばにいるだけ。 勝手に頑張って、そのあとに勝手に文句を言う。ということを避けるためにも、やりたいことはやった方がいい。 時間の使い方に関しては、ずっと自分もなやんでいるが、全部自分の時間なのだ、という自覚だけは持ち続けたい。 しっかりとした努力ができなかったとしても、自分が選んだ部分があるとしても、困ったら助けを求めていいのではないか。 知らないでいた方がいいことなどない。汚れたら、洗えばいい。 本好きな子に育てるにはどうすればいいのか。という問題をよく目にするが、わからないままに読み進める勇気を持つのが重要だと私は思う。 過去も未来も今を輝かせるためにある。 未来は今に希望をもたせるための概念だ。

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2023/10/17

生まれたての人間は、何も知らないし分からないからこそ、尊重して育てていかないといけないんだなと思った 子育てエッセイかと思ったら、筆者の頭の中垂れ流しエッセイ

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2023/10/05

考え方は共感できるけど、表現や言い回しに違和感を感じた。言いたいことはわかるけど〜ってやつです。夫をいちいち低所得者というのはやっぱり引っかかる。でも妊娠出産子育てを取り巻く環境は分かりやすく、経験していない人でも読み物として面白いと思います。 面白いけど好きな文章ではない、とい...

考え方は共感できるけど、表現や言い回しに違和感を感じた。言いたいことはわかるけど〜ってやつです。夫をいちいち低所得者というのはやっぱり引っかかる。でも妊娠出産子育てを取り巻く環境は分かりやすく、経験していない人でも読み物として面白いと思います。 面白いけど好きな文章ではない、というのが正直なところ。でもミライの源氏物語は気になるので読んでみたい。

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2023/07/07

ちょいちょい旦那さんをディスるような発言があったり(でもその後そのフォローがしっかりあって回収されている)、自分を卑下したり、ジェンダーについてちょっと面倒だったり、でもそこが面白くてところどころクスリと笑ってしまいました。 子供のことを自分とは別の個人として考えていて、「自分の...

ちょいちょい旦那さんをディスるような発言があったり(でもその後そのフォローがしっかりあって回収されている)、自分を卑下したり、ジェンダーについてちょっと面倒だったり、でもそこが面白くてところどころクスリと笑ってしまいました。 子供のことを自分とは別の個人として考えていて、「自分の家にいる赤ん坊」というスタンスが面白く、共感できる育児エッセイではないけれど、考え方が面白いなーと思いながら読みました。 新生児が岡本太郎みたいな動きをするとか、アプガースコアのことをアップ・ガール・スクールと聞き間違えたりするところなど面白かったです。

Posted byブクログ

2023/06/28

タイトルにある通り、母、父である前に子どもの親であるという考え方に共感できた。 色んな生き方を寛容しつつも、社会に蔓延するレッテル貼り、カテゴライズに対しての鋭い切込みが読んでいて心地よかった。

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