発注いただきました！ の商品レビュー

朝井リョウ(著者)

2020/07/31

短編集．
企業とのタイアップ，テーマ小説ということへの一言が面白かった．最後の「贋作」は書き下ろしということだが，書道家の嘘くさいパフォーマンスが本当に気持ち悪かった．

2020/07/24

デビュー10周年の朝井さんが、企業とのタイアップや他の作品とのコラボレーションのために書いた作品（作品の性格上、短編集等への収録が難しそうなもの？）を集めた“企画本”。長短取り混ぜ20編の作品が、発注書→作品→本人の解説・評価の順に掲載されている。他の作家の方にもこうした“埋もれた作品”は多いと思うが、まとまった形で手にしたのは初めてだ。しかし一番良かった作品が、本書のために書かれたという「贋作」だったのは皮肉な結果だった。

2020/07/11

大好きな同郷の作家さん。広告用に書いた短編をまとめたもので、読むチャンスがなかったから読めて嬉しかった。ご本人もまえがきに書かれていたけれど設定があるから普段の作品とは違う雰囲気があった。
朝井さんが書く、高校生、大学生が主人公のお話が好き。読んでいるとあの年代が持つ独特の瑞々しさや閉塞感がビシビシきて気持ちいい。今回はアイアムアヒーローとのコラボ作品とキャラメルの広告のお話が印象に残った。青春真っ只中！みたいな作品も好きだけどカフェオレをカフェオレボウルで飲んだ時のお話も最高だった。

2020/07/09

【収録作品】タイムリミット／蜜柑ひとつぶん外れて／あの日のダイアル／胸元の魔法／タイトルなし／いよはもう、28なのに／十八歳の選択／清水課長の二重線／アスパラ／その横顔／引金／Ｃ、ふと思う／こちら命志院大学男子チアリーディング部／手放したものはなんなのだろう／きっとあなたも騙される、告白の物語／天空の城、ギンザ／十七歳の繭
作家の口福／介護の日　年金の日／贋作

2020/07/08

久しぶりの朝井リョウ。この人の作品、私は好きなやつとそうじゃないやつにわりと二極化しがち。これは小説そのもの以上に、企画と裏話が面白かった。最後の書き下ろしが一番好き。というか、あ、分かるこういう嫌〜な感じって思った。
弟と同い年のこの作家の独特の皮肉っぽさ、なんとなく同世代感あるなぁと思った。

2020/07/08

朝井さんの１０周年記念のエッセイ。ご自身が１０年を振り返っているのかなぁ、と。企業からのオファーで色々なお題でこんなに書かれていたんですね。ある意味、小説の大喜利みたいな感じで読みました。無理矢理ひねって書かれた事や楽しんで書かれた事とか。その時の思いや苦労も添えて書かれており、書かれた作品の裏側を読む事って中々ないので面白かったです。テーマや縛りがある作品を沢山書かれているので、どんだけ頭の中に引き出しがあるのだろう・・・。今後の作品も楽しみにしています。

2020/07/05

読み手としてはさらさら読むだけでいいけれど、お題のページがあることで、いかにテーマに沿って書くことが難しいかを感じさせられる。

小説家ってすごいなああ！

2020/07/01

企業からの依頼での執筆。
文字数制限やテーマがあり、作家の力量を試されるのかな？面白い企画だと思った。
内容は各種様々、だいぶ無理やり？って話あり、やっぱりうまいなぁ〜と納得する作品あり…
最後に必ず作者の感想戦があり、お疲れ様でしたーと始まるそれがまた面白い！

2020/06/29

企業から発注を受けてできあがった作品の数々を集めた短編集。
作品によってスタイルが全然違うのも面白い。
短編ばかりなので、読みやすいのもgoodです。
個人的には、各作品に対する著者の独り言が1番ツボでした〜。

2020/06/28

PR誌など用に企業からの依頼で書いた原稿を集めた本。

「アイアムヒーロー」関連など、かなり自由に書いているものもあるが、商品名やキーワードなどの制約を受けると、かなり不自然な苦しさが伺われる。

最終篇も比較的自由に書いているはずなのだが。