グレタ・ガーウィグの世界 の商品レビュー

グレタ・ガーウィグ(著者),ジーナ・マッキンタイヤー(著者)

2022/01/23

若草物語。
ずっと上映前から楽しみにしていて、上映始まってからも観たくてコロナでそれどこじゃなくて、そのうち自分も病院に通い出したりで、どんどん観るタイミングを逃してましたが。ついに。ついに観ました。
シアーシャ・ローナンもエマ・ワトソンもティモシー・シャラメももちろん素晴らしかったですが、エイミーのフローレンス・ピューの強さとかお母さんのローラ・ダーンの包容力とか、ベスのエリザ・スカンレンの可憐さとかもう全部よかった。
子どもの頃にアニメを観たり、お嬢さんの読み聞かせなんかでところどころ齧ったりはしていたけれど、原作をしっかり読んでないこともありましたけど、ああ、このシーン知ってるわって言うのも多かったな。
過去と現在を行き来するけど混同もないし、寧ろそれがそうであるべき（演出な訳ですけど）光と影、幼さと成熟、その違いにより塗り分けがあって、どちらもないと成立しないようなバランスを感じました。
在りし日の四姉妹のわちゃわちゃ感とか、ほんと憧れるなあ。ローリーや彼らの一家もそこに惹かれたのだなあと思う。
ジョーの書きたい気持ちとか、もうわたしの中でからからのカサカサになってしまった文学への情熱みたいなものが微かに照り出されてしまいなんとも面映い気持ちになってしまったり。
しかしローリーそうだったのか、お前は。となったり、でもちゃんと報われて良かったわってなるし、エンタメとしても良き映画でした。