EBPMの経済学 の商品レビュー
本書は、EBPM、すなわち「エビデンスを重視する政策形成」について、教育政策、労働政策、医療・介護政策、交通・社会資本政策、課税政策、電力政策という具体的な政策分野での取組等を事例に、その現状と課題、展望等を論じている。本書の特色は、経済学を専門とする研究者と現役の政策立案者が、...
本書は、EBPM、すなわち「エビデンスを重視する政策形成」について、教育政策、労働政策、医療・介護政策、交通・社会資本政策、課税政策、電力政策という具体的な政策分野での取組等を事例に、その現状と課題、展望等を論じている。本書の特色は、経済学を専門とする研究者と現役の政策立案者が、各政策分野においてペアになって執筆をしている点にあり、1つのテーマについて複眼的に見ることができるようになっている。 特に、医系技官の松本晴樹氏が執筆した「EBMから学ぶEBPMに必要なステップとEBPMならではの注意点」がかなり実践的な内容で良い論稿だと感じた。
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各省庁・分野のEBPMに対する温度感・期待する内容の違いがわかる興味深い書籍です。 EBPMに携わることを志すのであれば、推定手法論だけではなく寧ろこうした政策立案過程における立ち位置などの公共政策の背景知識が必要ではないかと考えさせられました。 個人的に印象的なキーワード:無謬性のドグマ(1章補論)、policy brief(3章補論)
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