動物たちのまーまー の商品レビュー
シュールなキャラクターと理不尽な物語でできた独特の世界観が好みだった。 もれなくすべて唐突な理不尽オチで、大ドンデン返しを食らったあと少しして物語が終わった虚しさが来る。短編集でテンポよく読めるのも良かった。 途中出てくる吸血鬼の勤勉な青年、あれになりたい 。
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基本的には動物や人外をテーマにした話。 まだ人類には早すぎるかもしれない内容だった。インフルエンザの時に見る夢を文章にした感じ。あまりにも突飛すぎて読み飛ばした回もあったが、吸血鬼が日本に来て豆を数える仕事に就いてる話はちゃんとオチがあって面白かった。
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「テノリネコ」と「アンラクギョ」と「ベイシー伯爵〜」が好きな方。 個人的には楽しかった。短編集だからかな、短編集がでたらまた読んでみたい。
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表紙とタイトルと前作から何となく内容が想像できましたが、それをはるかに上回るぶっ飛んだ内容と理不尽さでした。まったくもって意味不明な世界観なのに有無を云わせずに物語に引き込まれてしまうのはすごいと思いました。 お気に入りは「ヘルメット・オブ・アイアン」。最初から最後まで夢を見ているかのような内容に頭を抱えてしまいそうでした。「杜子春」を読んでみたいと思います。
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荒唐無稽、支離滅裂が心地よい。 思いがけず、声を出して笑ってしまう場面とか、全くわからなくなって前に戻ってよけい混乱させられたり。 『ベイシー伯爵のキラー入れ歯』を読みながら、なんかこの話は普通じゃんって思ってしまう自分の麻痺具合に驚く…
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みるみるデカくなるテノリネコ、絶滅危惧種の乗った違法なピザ、工場で夜勤に勤しむ冴えないバンパイア...。 熱帯夜に見る悪夢みたいな内容の物語たち。 絶望なのか何望なのかもよく分からん余韻。 不思議で不条理な動物たちが脳みその片隅に住みついた可能性がある。 工場勤めやブラックバイ...
みるみるデカくなるテノリネコ、絶滅危惧種の乗った違法なピザ、工場で夜勤に勤しむ冴えないバンパイア...。 熱帯夜に見る悪夢みたいな内容の物語たち。 絶望なのか何望なのかもよく分からん余韻。 不思議で不条理な動物たちが脳みその片隅に住みついた可能性がある。 工場勤めやブラックバイトみたいな感じでまた登場人物に社会の歯車的な属性を意識させつつ 社会の仕組みから大きく外れた不思議な動物たちに振り回されるユーモアで不幸も不遇もなんだか可笑しい読み味に。 ラッコの話とかめっちゃ笑ってしまった。ホタテのおじさん...笑
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異色な動物たちが登場するシュールな世界の短編集。 ちょっと星新一を思い出させるようなSF的要素もある。 でも、いま読みたい感じではなかったかも。 読後少し疲れてしまった。 2020.12.28
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『レプリカたちの夜』は安部公房と小山田浩子に似てたけど、本作は不条理さがカフカっぽいと思った。それぞれの短編の主人公みんな、不条理に翻弄されて何も解決しないまま振り出しに戻って途方にくれて終わる。「ヘルメット・オブ・アイアン」なんか、何を読まされているのか分からず読んでるこちらも...
『レプリカたちの夜』は安部公房と小山田浩子に似てたけど、本作は不条理さがカフカっぽいと思った。それぞれの短編の主人公みんな、不条理に翻弄されて何も解決しないまま振り出しに戻って途方にくれて終わる。「ヘルメット・オブ・アイアン」なんか、何を読まされているのか分からず読んでるこちらも途方にくれて面白かった。「アンラクギョ」が特に好み。ネコビトの話し方真似てみたりした。
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7つの短編からなる短編集。正直言って玉石混合。 冒頭の「テノリネコ」は最高に面白かったが、後の作品になるほどなんじゃそりゃ?みたいなお話だった。 ただ、この洗練され卓越したユーモアと、スピード感を失わない言葉、会話の妙、展開の意外性は、何物にも代えがたい魅力を持っているのは間違い...
7つの短編からなる短編集。正直言って玉石混合。 冒頭の「テノリネコ」は最高に面白かったが、後の作品になるほどなんじゃそりゃ?みたいなお話だった。 ただ、この洗練され卓越したユーモアと、スピード感を失わない言葉、会話の妙、展開の意外性は、何物にも代えがたい魅力を持っているのは間違いない。まさに伊坂幸太郎を思い起させる。そしてベースにある世界観というか人生観は実に哲学的だ。作家に求められる力量の一つは創造力だと思うが、それについてはもう何も文句はない。 「テノリネコ」と「採って獲って盗りまくれ」が大好きです。
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