蕎麦湯が来ない の商品レビュー
せきしろさんと又吉さんの共著。 自由律俳句の合間に2ページの短い随筆が、そしてどこかで見たことありそうな普遍的な写真が挟まる。 随筆は日常にある些細ながらも人生のうち3回くらいしか起こらなそうな出来事を拾い上げているのがとてもいい。 わたしは小さいが「あるな」という事象をきちん...
せきしろさんと又吉さんの共著。 自由律俳句の合間に2ページの短い随筆が、そしてどこかで見たことありそうな普遍的な写真が挟まる。 随筆は日常にある些細ながらも人生のうち3回くらいしか起こらなそうな出来事を拾い上げているのがとてもいい。 わたしは小さいが「あるな」という事象をきちんと言語化できる人への憧れがある。 せきしろさんの「町の変わったおじさんを認知しているつもりが自分もおじさんから認知されていた」という話、何気ないんだけど何気なく考え方を変えられそうだ…。 第三者視点の観察者だと思ってたのにいきなり一対一の関係に持ち込まれる恥ずかしさ、あるよね。 最後にあとがきの類がないのが良かった。我に返らないというか。ポエティックな本においてのあとがきって「ま、こんなんもやってますけどね…」といった釈明のようなものになりがちなイメージがあるので、そこから降りずに「ハイ!では!」という終わり方、潔い。 又吉「カツ丼食える程度の憂鬱」「黒いところは海だよ」「一貫だった」 せきしろ「茶髪の夫婦が大笑いしている」「魚のここは大人が食べるところ」
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ダヴィンチか何かの雑誌で紹介されていて買ったエッセイ 又吉さんとせきしろさんのエッセイ 面白い文章がいっぱいだった 「文庫本で席を取られていた」や「ラを唄う人だった」などなど 時々写真も載っていたけど、どの写真も僕には寂しく怖く感じた。だからあまり見ることができなかった。
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文筆家のせきしろさんと 芸人で芥川賞作家の又吉直樹さんによる エッセイ&自由律俳句の本。 自意識過剰なおふたりの爆笑エッセイには大笑いして楽しめた。 せきしろさんのお父さんとの思い出話はうるっとしたり。自意識過剰話はまるで、自分の事かと思わせるテクニックは太宰作品を思い...
文筆家のせきしろさんと 芸人で芥川賞作家の又吉直樹さんによる エッセイ&自由律俳句の本。 自意識過剰なおふたりの爆笑エッセイには大笑いして楽しめた。 せきしろさんのお父さんとの思い出話はうるっとしたり。自意識過剰話はまるで、自分の事かと思わせるテクニックは太宰作品を思い出させるようだった。 又吉さんの自意識過剰はせきしろさんと違って、独特の又吉ワールドが広がっている。 若かりし頃の平成ノブシコブシの吉村さんとのエピソードもあり。 自由律俳句ゾーンはパラパラと何も考えずに読めて、くすっと笑える。 私のベスト・オブ・自由律俳句は、又吉さんの 【手拍子されると狂う】
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このシリーズはどれも好きです。軽い気持ちでクスクス読んで油断していると、ふとした一句に心の奥を掴まれて奪いとられてしまいます。
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せきしろと又吉直樹の自由律俳句とエッセイ集。 切なさと哀愁が漂う自由律俳句は秀逸だった。シリーズ3部目てあるがどんどん面白くなっていく。 2人の日常を切り取る独特の感性は読者に癒しを与えるだろう。 ページ数の割には一句に1ページを割いている為すぐに読めてしまう。差し写真もなかなか...
せきしろと又吉直樹の自由律俳句とエッセイ集。 切なさと哀愁が漂う自由律俳句は秀逸だった。シリーズ3部目てあるがどんどん面白くなっていく。 2人の日常を切り取る独特の感性は読者に癒しを与えるだろう。 ページ数の割には一句に1ページを割いている為すぐに読めてしまう。差し写真もなかなか風情があり良かった。
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このシリーズ、ほんと好き。 面白いだけじゃない、切なさとか儚さとか懐かしさとか、たくさんある。 俳句から広がる想像に耽るのがいい。あまり忙しくないときに読みたい本だ。
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シリーズの中で一番好きかも。 ちょっとした小石につまずいて、そのことをいつまでも忘れない、かといって恨んだりもしない、ちょうどよい根の持ち方だと思った。
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あまりのワードセンスに「天才か?」と度々思ってしまう。素晴らしい...好き... 書店に2作目のジープの方が無かったので先にこちらを読んだが、とにかく、心にぎゅっ!と来る、刺さる。 あるあるネタはもちろん、又吉さんせきしろさんの独特な視点が面白くて、素敵だなぁと思う。
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"新聞紙で折られた兜に書かれている事件"(p.90 せ) "明らかに元セブンイレブン"(p.198 せ) "実際には、気持ちなんてものは、正確に相手に伝わるものでもないのに、ごく稀に言葉や所作によって正確に解り合えてしまう...
"新聞紙で折られた兜に書かれている事件"(p.90 せ) "明らかに元セブンイレブン"(p.198 せ) "実際には、気持ちなんてものは、正確に相手に伝わるものでもないのに、ごく稀に言葉や所作によって正確に解り合えてしまう瞬間があるものだから、その幻想に惑わされて、ついつい期待したり裏切られたりしてしまうのだろう。"(p.177 又)
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鬼才と奇才。どっちがどっち(笑) 自由律俳句とともに、散文(エッセイ)、写真が絶妙なバランスのお得本。 又吉氏の少し歪んだところもいいけれど、せきしろ氏の少年のようなピュアなもの言いに惹かれる・・・
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