「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか? の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
1.イタリア産の革製品やスーツを何着か買ったことがあるのですが、非常に使いやすく愛用させてもらっています。ファッション業界を見るとメイドインイタリーという表示をよく見るために、なぜ日本ではイタリアが人気なのだろうと思いました。 2.メイドインイタリーには「意味のイノベーション」「アルティジャナーレ(職人的な)」という言葉が土台となっています。これは、ただモノづくりをするだけでなく、自分が好き、美しい、美味しいと思わないものを作らないということです。つまり、審美性を重要視しています。それにより、画一的で無機質なものではなく、モノを持っていることで価値があると思わせてくれます。 ここまでイタリアの産業が発展した理由は3つあります。1つめは政府主導ではないことです。これは、民間企業が自ら努力していくことで強い経営が実現できます。2つめは、中小企業でも軸をもってビジネスをしていることです。日本では、大企業=良いという固定概念が植え付けられていますが、イタリアではこのようなことはなく、中小企業でも自分たちのスタイルを貫いて海外市場に展開しているということです。3つめは、テクノロジー主導ではないことです。日本やアメリカではいかに効率良くするかばかり念頭に置きますが、イタリアではテクノロジーに頼らなくてもビジネスを成功させるためにはどうすればよいかを考えています。 このような考えのもと、メイドインイタリーは世界で最も人気のブランドとなっています。 3.日本の中小企業ならマネできる部分があるのではないかと思います。いまだに、全員に好かれるためにはどうすればいいのか、100%の正解を出すことへの固定概念みたいなものを感じます。もちろん顧客を増やすことは重要なのですが、万人に好かれることはないと覚悟することも大切だと思います。そのため、中小企業では、自分たちがやりたいビジネスは?好きな商品は?と問いかけることで、大企業に負けない市場獲得ができるのではないかと思います。思い出してみれば広島?かどこかの椅子を作っている会社の社長が「自分の会社なのに、魅力的だと思えるものが一切ない」といって経営方針を一新したという話があります。このような負のスパイラルに陥らないためにも、自分たちの理念や審美性を見直していく必要があるのだろうと思いました。
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図書館に頼んで買ってもらいました。折しもイタリアがコロナで大変になっている期間、図書館が閉まってしまいずっと家に置いていた本。メモを取りながら大切に拝読。安西さんは今後もフォローさせてもらおうと思います。
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気づきある部分もあるが、著者の仮説を証明するためにかき集められた事例がどれも具体性があと一歩欠け、引き込まれそうで引き込まれない内容になっていると感じた。
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タイトルを見て、スルーしていたのですが安西洋之さんとTakram 渡邊さんのラジオを聴いて読んでみました。 デザインというと、欧米、とくに北欧あたりが例に挙がるけど、いずれも大企業なことが多い。この本は中小企業がデザイン思考を取り入れるための良い指南書だと思います。 中小企業はビ...
タイトルを見て、スルーしていたのですが安西洋之さんとTakram 渡邊さんのラジオを聴いて読んでみました。 デザインというと、欧米、とくに北欧あたりが例に挙がるけど、いずれも大企業なことが多い。この本は中小企業がデザイン思考を取り入れるための良い指南書だと思います。 中小企業はビジョンやブランドを設定するときにトポス、つまりは場所ならではの意味づけを持たないと、言われがち。決してそればかりはない、と示してくれています。日本人は真面目過ぎるのかも。
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「意味のイノベーション」×職人的プロセス「アルティジャナーレ」の解説本。地方アトツギ文脈やD2Cとの関連を考えていくと面白い。
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