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ドラえもん映画論 の商品レビュー

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2022/05/01

ドラえもんという作品を通じて、藤子F不二雄先生の考えや思想に深く触れられる書籍です。 今でいうアニメ作品の短編から映画作品の長編まで、あらゆる中身を通じて藤子F不二雄先生がマンガに込めた思いを、著者の目線でとにかく深く思考を繋げています。 私個人としては、もう少し弱さにフォーカス...

ドラえもんという作品を通じて、藤子F不二雄先生の考えや思想に深く触れられる書籍です。 今でいうアニメ作品の短編から映画作品の長編まで、あらゆる中身を通じて藤子F不二雄先生がマンガに込めた思いを、著者の目線でとにかく深く思考を繋げています。 私個人としては、もう少し弱さにフォーカスした内容が深掘ってあると嬉しかった(第2章と3章の作品を通じた著者の深い思考の部分が大部分を占めており、そう感じたのかもしれない) ただ、第1章で弱さへの言及はきちんとされており、のび太の本質的な弱さはドラえもんへの依存ということや、「ふつう」への言及は非常に共感しました。

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2021/09/02

日本の国民的アニメと称されるご存知「ドラ えもん」の考察本です。 国民的アニメと言われる割には、その内容を しっかり分析した本は無かったような気がし ます。 特にアニメという土俵で、かの国のディズニ ー作品と比較されると非常に分が悪い。 ディズニーはユニバーサル化を見越して...

日本の国民的アニメと称されるご存知「ドラ えもん」の考察本です。 国民的アニメと言われる割には、その内容を しっかり分析した本は無かったような気がし ます。 特にアニメという土俵で、かの国のディズニ ー作品と比較されると非常に分が悪い。 ディズニーはユニバーサル化を見越して、 主人公の多様性、つまり人種や性別にこだわ らない設定や、最近ではLGBTQまで意識した かのような設定になっているそうです。 翻って我がドラえもんは・・・ おそらく映画はともかくとして、TVで放送 されていたら大人は真剣には見ないでしょう。 故に、ドラえもんに対するイメージ(特に映 画)は「のび太をはじめとした仲間が不思議 な国の敵と戦い、最後はドラえもんの秘密 道具によって勝利を掴む」というざっくりの パターンしかないと思います。 つまり「いつも同じ」なのです。 米国アニメはユニバーサル化、グローバル化 されているのに、こちらは時代劇にように ワンパターンが繰り返されているのかよ、と 思ってしまいます。 しかし違うのです。 この本を読むと考え方、見方が変わります。 確かに大きい括りとして5年に1回くらいは、 似た設定が繰り返されるらしいですが、各作 品には作者の藤子不二雄Fの思いが大きく影 響されていて、それが時には哲学的であり、 時には文学的なのです。 「こんな思いがドラえもん作品に隠されてい たのか」と驚くこと間違い無しです。 次回からTVでドラえもんが流されていたら、 子どもと一緒に食い入って観てしまうこと 請け合いの一冊です。

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2020/12/11

ドラえもんの分析。 長編映画の内容が微に入り細に入り説明されるので鬱陶しくて其処はすっ飛ばした。 ドラえもんの存在意義、のび太の人格分析、ジャイアン・スネ夫・出来杉くん、しずかちゃんの立ち位置、詳細な解説が面白かった。とにかく愛がなければ書けないよね。 全巻読んだわけでもなく、弟...

ドラえもんの分析。 長編映画の内容が微に入り細に入り説明されるので鬱陶しくて其処はすっ飛ばした。 ドラえもんの存在意義、のび太の人格分析、ジャイアン・スネ夫・出来杉くん、しずかちゃんの立ち位置、詳細な解説が面白かった。とにかく愛がなければ書けないよね。 全巻読んだわけでもなく、弟がドラえもん世代かなと思う程度。 それでも面白かった。 長編映画見てみようかな、と思わせる力作です。

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