南相馬メドレー の商品レビュー
震災後、鎌倉から南相馬に居を移し、舞台や書店開店など様々な活動を行う柳美里さん。 たくさんの悲しみや喪失に寄り添う姿に尊敬の念を覚える。 避難所でおにぎりを1日3000個握って手が真っ赤になる、寒い東北でも1週間後の支援物資のおにぎりは腐っていた、車の中での避難生活… より現...
震災後、鎌倉から南相馬に居を移し、舞台や書店開店など様々な活動を行う柳美里さん。 たくさんの悲しみや喪失に寄り添う姿に尊敬の念を覚える。 避難所でおにぎりを1日3000個握って手が真っ赤になる、寒い東北でも1週間後の支援物資のおにぎりは腐っていた、車の中での避難生活… より現実感を持って震災が迫ってきて苦しくなる場面もあった。知ることには責任が伴うといあ言葉も重い。 心に残った言葉 その人が大切ならば、その人を失った悲しみもまた大切なのです
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1968年生まれの柳美里さん、2015年、鎌倉から息子と4匹の猫とともに原発から25㎞の南相馬に居住。2015年から2019年までの暮らしを綴ったエッセイです。そのバイタリティと素直な文章に感銘を覚えました。「南相馬メドレー」、2020.3発行。柳美里さんの小説を読むと閉塞感に陥ることが多いし、途中で失速することもありますが、本書の読後感は爽やかですw。角田光代さんとは、ゆうはん、みつよどん、と呼び合う仲なんですね! 柳美里さんは161㎝、北海道の大学に進学の息子丈陽君は186㎝だそうです。
Posted by
自分のやりたいことは、自分のうちにある確固たるものではなく、他者とのかかわりの中で、常に流動していくと筆者が考えていると知ってからは、なぜ鎌倉から福島に転居し、書店を開き、お芝居を再開したのか、しっくりきました。特に他人の人生を生きるお芝居の再開は、福島にあったかもしれない別のパ...
自分のやりたいことは、自分のうちにある確固たるものではなく、他者とのかかわりの中で、常に流動していくと筆者が考えていると知ってからは、なぜ鎌倉から福島に転居し、書店を開き、お芝居を再開したのか、しっくりきました。特に他人の人生を生きるお芝居の再開は、福島にあったかもしれない別のパラレルワールドを考えてみる方法としても良い選択なのかもしれません。
Posted by
- 1