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金木犀とメテオラ の商品レビュー

3.6

37件のお客様レビュー

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2024/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どれだけ世界が暗く澱んで見えても、自分の心の奥に芽吹いた想いが自分を、そして周囲の人も明るい方へと導き始める。 そんな素敵な青春小説でした。行く末が気になる!でも、どうか、これから永く続く人生を幸せに生きてほしい、と。 しがらみに縛られず、自分の好きを大事にしようと思いました。

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2024/04/16

288ページ 1700円 4月15日〜4月16日 宮田と奥沢は、家庭環境も性格も全然違うけれど、どこか似ている気がする。中高生時代の特有の空気感に浸れた。あの頃は、キラキラした未来を思い描くことはできても、自分がおばさんになることは想像すらしていなかった。二人の中高の5年間を通...

288ページ 1700円 4月15日〜4月16日 宮田と奥沢は、家庭環境も性格も全然違うけれど、どこか似ている気がする。中高生時代の特有の空気感に浸れた。あの頃は、キラキラした未来を思い描くことはできても、自分がおばさんになることは想像すらしていなかった。二人の中高の5年間を通して、自分も同じ高校生に戻ったような不思議な読後感を味わっている。二人の卒業後が気になる。

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2024/04/03

東京の有名な塾に通っている主人公。 母が死んだことで、ちちは娘を疎ましく思うようになり、北海道の中高一貫に進学することに。 ピアノをやってきたというプライドと、都会のプライド。自分が一番だと思ってた。 夢はなんとなく東大。やりたいことはない。 周りには地元の優等生や、テキトーに生...

東京の有名な塾に通っている主人公。 母が死んだことで、ちちは娘を疎ましく思うようになり、北海道の中高一貫に進学することに。 ピアノをやってきたというプライドと、都会のプライド。自分が一番だと思ってた。 夢はなんとなく東大。やりたいことはない。 周りには地元の優等生や、テキトーに生きてるように見える友達。彼女らもそれぞれの事情を抱えながら、自分の存在意義を実感していく。 12歳から17歳までの女子学生の青春劇。

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2023/12/26

東京生まれの秀才・佳乃と、完璧な笑顔を持つ美少女・叶。舞台は北海道の中高一貫の女子校。「孤独で辛くて怖いのは、この世で自分だけだと思っていた。」思春期のやりきれない焦燥、孤独感。 どんなに孤独でも周りにはきっと想ってくれる人がいるんだよ。でもそれに気づかないから苦しい思春期。そこ...

東京生まれの秀才・佳乃と、完璧な笑顔を持つ美少女・叶。舞台は北海道の中高一貫の女子校。「孤独で辛くて怖いのは、この世で自分だけだと思っていた。」思春期のやりきれない焦燥、孤独感。 どんなに孤独でも周りにはきっと想ってくれる人がいるんだよ。でもそれに気づかないから苦しい思春期。そこを抜けたらきっと。 メテオラってのは崖の上の修道院なんだって。その場所にもそこで過ごす時間にも守られている。 とても素敵な表紙だと思ったら志村貴子さんだったか。

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2023/12/09

親になった目線で見て家庭環境の影響度、重要度を感じた… 金木犀が南東北より北には咲かないことを初めて知りました。

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2023/11/21

友達など人を見ると恵まれていると羨み、自分だけが孤独で辛いと思ってしまうが、皆それぞれ秘密や孤独に悩んでいる。中高生という世代を通じて描いている作品。

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2023/10/29

金木犀の匂いがどこからともなく漂う時期に、この本を読みました。 この年代特有の感情の機敏さが丁寧に書かれた本です。 2人ほど勉強はできなかったけど、運動も楽器もできなくてかわいくもない私には勉強しかないと思っていた時期がありました。 ほかのことなんか見えないくらい勉強に捧げたあ...

金木犀の匂いがどこからともなく漂う時期に、この本を読みました。 この年代特有の感情の機敏さが丁寧に書かれた本です。 2人ほど勉強はできなかったけど、運動も楽器もできなくてかわいくもない私には勉強しかないと思っていた時期がありました。 ほかのことなんか見えないくらい勉強に捧げたあの頃。 しっかりと挫折も経験したのですがね… 女の子同士の友情が今の私にはまぶしいくらいでした。 みなみも馨もいいキャラしてます。 どんなに完璧に見える人にもきっとその人孤独や辛さがあるものですよね。 もし、宮田さんが、私もここにいていいって思ってくれているんなら、それは絶対に宮田さんもここにいていいってことなんだよ。 杉本さんのこの言葉が心に刺さりまくりました。 Miracles happen to me more than I think. I have my fear and calamity. Other people have their own, too.

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2023/10/21

少女時代の光が眩しく感じられた。同時に暗さも。それぞれの事情と不安。登場人物たちの案外すこやかな関係にほっとした。 短い部分なのだけれど、合唱コンクールの歌声の描写にとても共感した。最近、中高生の合唱の声のみずみずしさに感激する機会があったので。これは歳をとったからこそ感じるとこ...

少女時代の光が眩しく感じられた。同時に暗さも。それぞれの事情と不安。登場人物たちの案外すこやかな関係にほっとした。 短い部分なのだけれど、合唱コンクールの歌声の描写にとても共感した。最近、中高生の合唱の声のみずみずしさに感激する機会があったので。これは歳をとったからこそ感じるところかも。 著者は若いだろうからすごいな。

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2023/09/09

中学から高校までの2人の女の子のはなし。境遇はちがえど、最後に不安や恐れ、孤独が自分だけの持ち物じゃないと気づいて、少し大人になる感じがとても繊細に描かれていた。女子にしか分からない女子のこじれた友達関係も共感できたし、ピアノの記述がでてきて良かった。安壇さん2冊目。どちらも音楽...

中学から高校までの2人の女の子のはなし。境遇はちがえど、最後に不安や恐れ、孤独が自分だけの持ち物じゃないと気づいて、少し大人になる感じがとても繊細に描かれていた。女子にしか分からない女子のこじれた友達関係も共感できたし、ピアノの記述がでてきて良かった。安壇さん2冊目。どちらも音楽がきこえてきそうな本だし、とても好きだなと思った。

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2023/08/08

初めて安壇さんの作品を読んでみた。 最初に登場人物紹介があるのも斬新だ。 北海道の新設女子校に入学した少女たち。 歪みあっての話ではなく、いろんな背景がある中で、一人一人がその生活をどう過ごすか、思いを持ってきて生活が成り立っている。 同じ年頃より上の子供を持つ身としては、なんだ...

初めて安壇さんの作品を読んでみた。 最初に登場人物紹介があるのも斬新だ。 北海道の新設女子校に入学した少女たち。 歪みあっての話ではなく、いろんな背景がある中で、一人一人がその生活をどう過ごすか、思いを持ってきて生活が成り立っている。 同じ年頃より上の子供を持つ身としては、なんだかしっかりしている子供たちのコミュニティを見ると、うちの子もこんなふうに社会でがんばってるんだろうなと感じた、そんな一冊だった。

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