「問題解決の授業」を日常化する!中学校数学科の授業改善 の商品レビュー
数学の授業改善や望ましい授業づくりについて丁寧に書いてあります。偏りがなく、どのような形式の授業に向かって進むにしても知っておいた方が良いことがたくさん掲載されています。20代にはぜひ読んでおいてほしいと感じました。 ●予想は「見通し」を立てることとは違う。「見通しは立たない」...
数学の授業改善や望ましい授業づくりについて丁寧に書いてあります。偏りがなく、どのような形式の授業に向かって進むにしても知っておいた方が良いことがたくさん掲載されています。20代にはぜひ読んでおいてほしいと感じました。 ●予想は「見通し」を立てることとは違う。「見通しは立たない」「見通しが立ったら次の問題を考える」ということになる。数学の授業でもこうした自然な流れを大切にしたい。 ☆予想(個人)→見通し(集団)→考える(個人・集団)の流れが良さそうだ。 ●数学の「よい授業」とは。 Ⅰ 生徒が主体的に取り組み、考え続けている授業 Ⅱ 目標が適切に設定され、それが達成される授業 「よい授業」のための要件 ① 本時の目標を明確にする ② 問題と問題提示の仕方を工夫する ③ 考えの取り上げ方を工夫する ☆問題提示については最近工夫を疎かにしていた。条件不足などを意図的に出していく。 ●帰納的な説明の仕方と演繹的な説明の仕方を踏まえたうえで指導する。 ☆2+2=4で2+4=6だから偶数+偶数=偶数は帰納的。文字を使った「一般論」を用いて演繹的に説明し客観性をもたせる。 でも新しい考え、発見には帰納的な推論が必要。良さをしり、使い分けること、それを生徒に伝えることが大切。『帰納はそうだったけど、永久(演繹)に言えるの?』 ●教科書を活用しながら授業を構想する。 見出しの「○○について考えよう」を課題にする。教科書見出し下の「○○は△△になるか?」を問題にして最初に出す。あとは例題などを追求に回して、最後にまとめを書く。 ☆教科書の見出しを学習課題に設定すれば、(授業の目的ははっきりしているので)問題を考える道筋も見えてくる。 ☆研修テーマ『教科書を活かした問題解決型の授業づくり』『教科書を活かした主体的で対話的で深い学びのある授業づくり』などが考えられる。
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