Kubernetesで実践するクラウドネイティブDevOps の商品レビュー

ジョン・アランデル(著者),ジャスティン・ドミンガス(著者),須田一輝(訳者),渡邉了介(訳者)

2022/10/02

k8sだけでなくて、いろんな周辺ツールも紹介されていて網羅的な内容。その分k8sそのものの説明量は少ない気がする。k8sの仕組みというよりk8sを中心としたエコシステムを実際の運用のためにいかに構築するかという点で書かれている気がする。自前でk8sクラスタを構築するなんてよっぽどでない限りやめておけときっぱり書いてるあるのも潔い。マネージドk8sを使う方がよっぽど効率がいいと。あとクラウドインフラは絶えず壊れれているので、それを前提としたシステムを組むこととある。今時のインフラってやっぱりそうなのだ。

2021/04/18

具体的なパブリッククラウドベンダやツールにまで踏み込んで言及されている。原著が出てからだと約2年経っているのものの、変わらない部分は多いだろうと大まかに把握したい目的だったので、それは達成されたと思う。
「分散システムは常にデグレしているもの」や「可能な限りマネージドKubernetesを使え」などときっぱり書かれていて好印象。訳注もいいタイミングで入っており安心感がある。

2021/01/02

単純な Kubernetes の話だけではなく、運用や DevOps の適用などにも踏み込まれており、すごく参考になる本だと思いました。

2021/01/01

Kubernetesを中心としたテクノロジーを使ってDevOpsを実践するのに必要な知識とツールを解説した本。

Kubernetesとコンテナ技術の前提知識は不要とあるが、さすがにまったく知らないと学習曲線がきつく、読み進めるのは大変だろう。ただコンテナ技術の入門的な知識があれば、Kubernetesの概要から始まってDockerやKubernetesについて初歩からひととおり解説してくれるので、これから本格的に使ってみようという読者（私もその一人）には重宝するはず。

開発からテスト、運用、監視、セキュリティなど、CI/CDのパイプライン全体を俯瞰できるので、本書を一冊読めば、Kubernetesまわりの技術の全体像をある程度つかむことができる。Kubernetesのエコシステムは膨大で変化も速いので、どんなツールがあってどれが普及しているのかを知るだけでも大変だが、この本を読めば効率よくそれを知ることができる。

翻訳もこなれていて読みやすい。