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QRコードの奇跡 の商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2020/08/14

QRコードの開発プロセスだけでなく、標準化作業の重要性、オープンソース化、需要先導型の用途拡大など、QRコードを一つのプラットフォームにして市場が拡大していく様を理解することができた。

Posted byブクログ

2020/07/11
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1971年、トヨタの「かんばん」をデジタル情報化する。 60桁以上の情報。 バーコードシステムの独自開発。 NDコード 3桁*21=63桁  1977年導入  CCDでスキャン セブンイレブンPOSにリーダー納入 2次元バーコード開発目標  200桁、ワンタッチ、即時、耐汚れ、生産物に印刷   マトリックス型⇔スタック型  方向性なし   高密度  切り出しシンボル ;早く正確に   ファイダーパターン   電車から目立つビルから発案 「迷ったら、手を動かす」  様々な印刷物のフォントから  白黒比の少ない比率を見つける。3カ月。  ■枠:□枠:■=1:1:3 1994年7月完成  先行3社から7年遅れ QR=Quick Response  数字で7000キャラクタ収納  1秒間30シンボル読み取り  誤り訂正比率30% 自動車業界から標準化 1996年 ISOとIECが国際標準化SC31設立  UPC IBM特許権行使しないことで普及→先行3社も  JAN 特許切れで普及 世界標準化されたものでないと取引先まで普及しない 機械やソフトで商売するポリシー デンソー社内での実績  eかんばん+QRコード トヨタ生産管理部門  紙ベースの「かんばん」への信念  人の手を介した 現場・現物・現実の三現主義 物流部門  かんばんで記載しきれない情報も記録  取引伝票のOCR→デジタル情報化 自動車業界の帳票の標準化へのQRコード採用へ  自工会、自部工会 全米自動車産業協会 での標準化に4年  3種コードを使い分けていた   委員会活動にコンサルを採用   デンソー及び日本各社のサポート表明   第三者機関へ試験依頼  毎年3億円の普及活動費  通産省とJIS規格化 2001年 国際標準二次元シンボルへ デザイン性とセキュリティの進化 フレームQR  誤り訂正領域30%を独自デザインに使用 SQRC  非公開部を設けた   QRに預金者の顔の特徴を非公開領域に記録し   カメラの顔認識とオフラインで照合 複製防止QR   特殊な光だけ通すインクでQRコードを隠し   反射して帰ってくる情報を読み取る tQR  電車のQRをカメラで読み取りホームドアを開ける   誤り訂正を50%へ マイクロQR  回路基板の管理 最先端企業の現場が起点

Posted byブクログ

2020/06/25

以下の教訓は、組織間だけでなく、個人間でも役立つと思う。別の本で、自分を売り込むためには貸しを作る(信頼残高を貯める)ことが重要であると書かれていたのを思い出した。 ●柴田彰氏の言葉: ・「委員会に積極的に参加し、委員長役を担い、自社のためでなく他社のためにも努力を惜しまないこ...

以下の教訓は、組織間だけでなく、個人間でも役立つと思う。別の本で、自分を売り込むためには貸しを作る(信頼残高を貯める)ことが重要であると書かれていたのを思い出した。 ●柴田彰氏の言葉: ・「委員会に積極的に参加し、委員長役を担い、自社のためでなく他社のためにも努力を惜しまないことで、いざというときに自社がどうしても実現したいことを進めることを他社が認めてくれるようになる」 ・「自社の利害とは関係ない案件についても一生懸命、委員(長)や代表者として取り組む。有事の際に自分たちが本当にやりたいことを通させてもらうには、平時にしっかりと他の人たちの利害も考えて行動しておくことが非常に重要」 ●具体的には、このような取り組みを続けてきたことにより、他社や外部組織から以下のような協力を引き出すことができた。 ・全米自動車産業協会での標準化の際、日系自動車メーカー(トヨタ、日産、ホンダ)に支援を要請し、当該協会の活動に積極的に参画してもらえることになった。 ・全米自動車産業協会での標準化の際、自工会や自部工会から標準化要請の手紙を出してもらったり、プレゼンテーションに自工会として出席してもらったりするなど、大きな支援を得られた。

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2020/05/30

1つの技術が生まれ、世界標準となり、普及していくプロセスを追っている。全体的にデンソー万歳な論調になるのは、デンソー社からの聞き取りプロセスを考えるにしょうがないかと。そこをさっぴいても、非常に為になる本。国際標準化の工程でどれだけのカネが動いたのだろうか。。。 自動認識業界だと...

1つの技術が生まれ、世界標準となり、普及していくプロセスを追っている。全体的にデンソー万歳な論調になるのは、デンソー社からの聞き取りプロセスを考えるにしょうがないかと。そこをさっぴいても、非常に為になる本。国際標準化の工程でどれだけのカネが動いたのだろうか。。。 自動認識業界だと、RFIDやカメラ技術がこれから普及していくはずだけど、裏側どうなってんのかな。

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2020/04/16

デンソー 1975 独自のバーコード NDコードを開発 野村正弘 業界初のバーコード 1949 米国ドレクセル大大学院生 バーナードシルバーとジョセフウッドランドが発明し、1952に特許を取得 QRコードの父 原昌宏 2002 シャープと日本テレコム QRコードを携帯電話で読...

デンソー 1975 独自のバーコード NDコードを開発 野村正弘 業界初のバーコード 1949 米国ドレクセル大大学院生 バーナードシルバーとジョセフウッドランドが発明し、1952に特許を取得 QRコードの父 原昌宏 2002 シャープと日本テレコム QRコードを携帯電話で読む 2006 ANA SKipサービス QRコードを使って飛行機に搭乗 QRコードの進化  1998 マイクロQR 2001 中国語と韓国語対応  2007 SQRC データ改ざんできない 2011 複製防止QRコード 2014 フレームQR デザイン性の加味  tQR toughness 都交通局

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2020/03/23
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すごく面白かったです。 QRコードが誕生した背景を知るだけでなく、本書からは、とことんこだわることの大切さが学べます。 若い方に、ぜひ読んで頂きたいです。 著者の著述がとても分かりやすい。 「後述する●●が」などと、読者が迷子にならないような気配りも感じられます。 物語としては、登場する関係者一人ひとりの強いモチベーションに感動しました。ページをめくるたびにわくわくしました。 また、特許権を持っても権利行使をしない「パブリックドメイン」のメリットがよくわかりました。 実は、前半を読んでいる間は「奇跡なんて失礼。関わってきた一人ひとりの努力の成果じゃないか」と思っていました。 「奇跡」は、ユーザーが新しい用途をどんどん発見して、QRコードの価値を引き上げて行ったことを指していたのですね。 カバーデザインのセンスもバツグン! 東洋経済とは思えない遊び心が感じられました。

Posted byブクログ