1,800円以上の注文で送料無料

篠原榮太のテレビタイトル・デザイン の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2020/07/24

テレビって昭和の高度成長時代を進めた「近代化の窓」って思っていましたが、そのコンテンツのタイトルが、こんなに筆文字文化だったのか!と驚愕しました。昭和の映画の予告編に踊る文字は手書きだったのは、なんとなく覚えているのですが…怪獣映画とかそうでした。だからこそヒッチコック映画のソー...

テレビって昭和の高度成長時代を進めた「近代化の窓」って思っていましたが、そのコンテンツのタイトルが、こんなに筆文字文化だったのか!と驚愕しました。昭和の映画の予告編に踊る文字は手書きだったのは、なんとなく覚えているのですが…怪獣映画とかそうでした。だからこそヒッチコック映画のソール・バスのグラフィカルなタイトルがイケていたのだと思いますが、日本のテレビの黎明期、いや80年代にな入っても番組名は映画と同様のベタっとしたコミュニケーションだったのですね。デザインだけじゃなくて、そのタイトルに使われる「女」「妻」「家族」そして「愛」って単語の多さ。生まれたてのテレビ、幼年時代のテレビは、本当のこどもと同じように家庭の主婦によって育まれたのかもしれません。「輝く日本レコード大賞」「細うで繁盛記」「ありがとう」「金曜日の妻たちへ」「風雲!たけし城」など時代を超えて語られつづけるテレビ番組だけじゃなくて、1クールや単発で消えていく数知れぬ番組名アーカイブに日本の戦後史が保存さてていました。ちなみに収録されている作品が、縦書きだとやや右側に倒れ、横書きだと右下がりになっているのが、メチャ気になりました。多分、テレビタイトルならではのデザインの秘訣があるのかもね。興味津々。

Posted byブクログ