【廉価版】悪魔くん 1988-1990 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前から気になっていて大全集版を買おうかと迷っていたほど(中川翔子の解説も読みたかったし)。 「悪魔くん」には貸本劇画版に始まるいくつかのバージョンがある。私が親しんだのは少年マガジン版と少年ジャンプ版だ。 本書コミックボンボン版を読んでみる。いやぁ、オモシロイ。いくぶん森野たつやの手が入っているようだが、水木イズムが全編に横溢している。 第1話、悪魔くんを歓迎して十二使徒とファウスト博士が歌い踊る。十二使徒の顔ぶれが途中で変ってしまうのは、アニメ版に先んじて見切り発車したせいだろう。 第4話の不吉虫は北朝鮮唯一の怪獣映画で大暴れするプルガサリではないか。 最終話、メフィスト二世 生き別れの母が登場する。これがのんのんばあみたいな顔。同じく最終話でインド美人風の母親を出した藤子不二雄「怪物くん」とはえらい違いだ。さすがは水木先生、子ども相手でも容赦しない。
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