地獄の沙汰も姐次第 の商品レビュー
▼あらすじ 「この世に未練がないなら地獄へ来い」 そう言って男盛りのヤクザ・藤極龍彦が組に迎えたのは、 冤罪で人生のどん底に突き落とされていた初恋の幼馴染みで元税務署職員の誠実。 かつて惹かれ合いながらも離ればなれになった二人は、すぐにらぶらぶな新婚生活へ突入する。 組員は優し...
▼あらすじ 「この世に未練がないなら地獄へ来い」 そう言って男盛りのヤクザ・藤極龍彦が組に迎えたのは、 冤罪で人生のどん底に突き落とされていた初恋の幼馴染みで元税務署職員の誠実。 かつて惹かれ合いながらも離ればなれになった二人は、すぐにらぶらぶな新婚生活へ突入する。 組員は優しく、龍彦を父親代わりに慕う甥の龍海は可愛く、誠実にとっては地獄どころか極楽だ。 ただ、偶然目にした丼勘定な帳簿が誠実の鬼会計スイッチを入れてしまい!? *** ストーリーの完全度:普通 トーン:コミカル エロ度:普通 萌え度:低い 総合評価:★3.5 表紙に惹かれて購入。あらすじも碌に読まずに購入したので最初は本当に地獄が舞台の作品だと思ってました(攻めは閻魔様か何かかとばかり…笑) 予想が外れてまさかの現代モノだった訳ですが、ぶっちゃけ、所々読み辛い上にあんまり面白くなかったです(^^;) まず、最初の方で誠実と龍彦が十数年ぶりに再会するんですが、再会した途端にくっ付いちゃうんですよね。盛り上がるの早過ぎるし、この時点でちょっとうーん…となってしまって。 そして無駄に登場人物が多いんですよ。その上そこまでキャラが立ってる訳でも活躍する訳でもないから読みながらちょいちょい「こいつ誰だっけ?」となってしまって困りました。(まぁ、これは私のおつむの問題もありますが…笑) 表紙のちびっ子(龍海)もお飾り程度であんまり存在感が感じられず残念に思いましたし、最終的に何より駄目だと思ったたのが誠実のキャラクターです。 数字の事になると豹変するんですが、その豹変っぷりが悪い意味で凄まじく、言動や態度がパワハラっぽくて少し引いてしまいました。指をトントンして周りを威圧させるシーンとかクスリとも来なかったし、ただただ性格が悪そうな受けだなとしか思えなかったです(^^;) それにまぁよく喋るのなんの。実際の台詞といい、心の声といい、べらべら喋ってうるさいです。不自然だし、読んでて気が散ります。 ていうか私、この作者さん初読みだと思ってたんですけど、過去にも一冊読んでるんですよね…。その時のレビューを読んで思い出したんですが、その作品でも受けが好きになれなかったんですよね、私(-_-;) 登場人物(主に受け)の台詞や心の中の声があからさまな説明口調で読んでいて不自然という点も今回と全く同じですし、私にはこの方の書く文章は合わないのだと悟りました。(受けも好きになれそうにないですし) ただ、石田惠美先生のイラストは表紙も含めて大変美麗で、これだけは本当に文句無しに良かったので、その点については不満はありません。 残念ながらもう二度と読み返す事はありませんが、石田先生には他のBL小説でまたお目にかかれる事を願います。
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