かわいい夫 の商品レビュー
地方出張でかわいい本屋さんに立ち寄り、あらすじとタイトルに一目惚れして購入。2日で読了。 山崎ナオコーラさんの作品は読みたい!と思いつつ手を出せていなかったので、タイミングよく出会えて良かった…! 側にいてくれる人を大切に、純粋に人として関係を築く、その考え方が素敵だった。
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わかる〜!ってとこも、そこは私とはちがうな〜てとこもあって、エッセイって作家さんの人間の部分が知れてとても好き。 ナオコーラ先生の小説は男とか女とか押し付けがましくなくて好きなんだけど、かわいい夫さんもそういう押し付けから外れたところにいる人なんだろうな〜いいなぁと思った。
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「親になる」もそうだけど、ほのぼのした中に誰かに押し付けられた価値観を「ほんとにそうかな?」「それじゃ私は居心地悪いな」って語りかけられるような本。 決してそれを押しつけられるのではなく、ゆるゆるな感じの語り口なので、とてもゆったりして元気な気分になるエッセイです。
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山崎ナオコーラさんのエッセイ。 小説は読んでるけど、エッセイって初めてだなあ。 表紙がすごくいい。 机挟んで向かい合って、お互いの大事なことをやってるって、すごく素敵。 これ、という大きな事件はもちろん起こらない。 波風は当たり前に当たるけれど、それに対して、過度に意味を持たせな...
山崎ナオコーラさんのエッセイ。 小説は読んでるけど、エッセイって初めてだなあ。 表紙がすごくいい。 机挟んで向かい合って、お互いの大事なことをやってるって、すごく素敵。 これ、という大きな事件はもちろん起こらない。 波風は当たり前に当たるけれど、それに対して、過度に意味を持たせないよう、これは罰でもご褒美でもなく、生きていたから降ってきたものなんだと受け止める姿勢が、ていねいにていねいに書かれている。 何度も出てくる、話すことは苦手だけど、文章でならできる、面白く書ける、魅力を伝えられる、そういう自身の書くことへの信頼と自負が覚悟のようでもあり、親愛の表明のようでもある。 自分自身が、性別や役割で判断されたくない、自分の負うべきものを、それを引き合いに軽くされることも嫌だ、という。分かる、と思いながら読んだ。 ナオコーラさんの小説から受ける印象が、職人みたい、なのだけど、こつこつと、自分の納得できるものをひたすら丁寧に作っていく、作り続けていく、という姿勢がやっぱりエッセイでも感じられて、またこの人が好きになった。
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『オーダーが通らない』 「じゃあ、そういう星の下に生まれたと思うのがいいかもね。 他の人に先にごはんを譲る人、ということで。 思い通りの食事ばかりする人生もつまらないしね」 私は言った。 大爆笑してしまいました。 なんともユーモラスでほんわかしたご夫婦でしょうか。 色々な夫婦...
『オーダーが通らない』 「じゃあ、そういう星の下に生まれたと思うのがいいかもね。 他の人に先にごはんを譲る人、ということで。 思い通りの食事ばかりする人生もつまらないしね」 私は言った。 大爆笑してしまいました。 なんともユーモラスでほんわかしたご夫婦でしょうか。 色々な夫婦の形があり、時間を掛けて二人で作り上げて行く楽しみを教えてくれたような気がします。
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初めて読んだ山崎ナオコーラさんの本。 とても強いなと思ったり、私と同じだと安心したり不安になったり。 ナオコーラさんの物事の捉え方、考え方、私は素敵だなと思った。 中でも大事にしたい文章を、自分の気持ちと共に書き留めておこうと思う。 P152 「父は誰かと食事をして幸せになりた...
初めて読んだ山崎ナオコーラさんの本。 とても強いなと思ったり、私と同じだと安心したり不安になったり。 ナオコーラさんの物事の捉え方、考え方、私は素敵だなと思った。 中でも大事にしたい文章を、自分の気持ちと共に書き留めておこうと思う。 P152 「父は誰かと食事をして幸せになりたかっただけなのだと思う。それが、生きる欲望にどれだけ深くつながっているかということを、あの頃もっと理解できてきたら…」 自分の親と同じだ。長生きして欲しくて、どうしても身体にいいものを食べてくれと思ってしまうが、それはある意味生きる喜びを奪っているんだろう。難しいところだけど、食べたいと思う気持ちを大事にしてあげたい。 P156 「結婚というのは自分にぴったりの、世界で唯一の人を探し出してするものだと思っていた。しかし今はそうは思わない。たまたま側にいる人を、じぶんがどこまで愛せるかだ」 この人でよかったんだろうか、もっと合う人がいたのでは?と何かにつけて思っていた私にガツーンって響いた言葉。 P185 「親になる夫に対し、父親になることは求めない。私も母親にはならず、親になる」 P223 「「言いたいことや聞きたいことをその場できちんと口に出す」ということが私にはなかなかできない。…誰かの都合や自然の要素によって様々な事柄が決まっていく。…決まっていくとを粛々と受け止めていこうと考え始めたのだった」 まさに同じくモノを言えない私が、この出産予定日を決める流れを読んで、同じだ、きっと同じになると思って泣きそうになったが、この発想の転換に救われた。 P226 「親になっても私はひとりだ。その覚悟を持つ必要がある。…夫がいようといまいと、私はひとりだ…子どもとも一対一で向かい合う」 なんて強いんだ。素敵だと思った。 夫がいないと不安になりまくるであろう私は、そんな風に思えるのか。力が湧いてパァっと開いて来るのか。
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