金沢古妖具屋くらがり堂 の商品レビュー
「初出勤日の野鎌」 全ての始まりは不注意から。 バイトの勧誘より前に話しておくべき事であり、非があるとしたら最初に壺を割ってしまった事だけでは。 「唐傘お化けの憂鬱」 メジャーではあるが諸説が。 確かに実際に詳しく教えてと言われても、何となくのイメージや色んな情報が混じった回答...
「初出勤日の野鎌」 全ての始まりは不注意から。 バイトの勧誘より前に話しておくべき事であり、非があるとしたら最初に壺を割ってしまった事だけでは。 「唐傘お化けの憂鬱」 メジャーではあるが諸説が。 確かに実際に詳しく教えてと言われても、何となくのイメージや色んな情報が混じった回答になりそうだな。 「笑うツチノコ」 からかうだけからかって。 手のひらの上で踊らされたというのは、まさにこの事ではというぐらい妖具からしたら単純だったろうな。 「狐の嫁入りの後で」 ふとした瞬間に素が出る。 相手が理解のある人で良かったが、一歩間違えたら色々と大問題が起きそうな事柄ではないのだろうか。 「椿女郎と蜃気楼」 最後に見たい景色は既に。 暴走する可能性があると分かった時点で無理せず諦めていれば、悔いの残る結果にはならなかったのでは。 「約束の手形傘」 心の病みを利用した結果。 誰にも気付かれないよう本人の意志のように思い込ませるなど、本来なら存在に誰も気づかないだろうな。
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汀一と時雨の掛け合いが路生よるさんの『地獄くらやみ花もなき』のふたりににてるわ… 同じ作家さんかと思った… 時雨はだいぶ人間ぽくなるけど。
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アルバイト先は妖怪が営む古道具屋。扱う品は、不思議なものばかり――。お人好し転校生×クールな美形妖怪コンビが古都を舞台に大活躍!(e-honより)
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金沢を舞台とした、道具の妖怪と人間の友情話。金沢には行ったことがありませんが、旅情を掻き立てられるね。 妖怪ものではありますが、あまり派手な展開はなく日常系といった感じ。自然に妖怪と人が共存している。妖術ばんばん系を期待していると肩透かしかもしれませんが、町の雰囲気ともあっていて...
金沢を舞台とした、道具の妖怪と人間の友情話。金沢には行ったことがありませんが、旅情を掻き立てられるね。 妖怪ものではありますが、あまり派手な展開はなく日常系といった感じ。自然に妖怪と人が共存している。妖術ばんばん系を期待していると肩透かしかもしれませんが、町の雰囲気ともあっていて、個人的にはなかなかいいと感じました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
峰守先生のお話で主役コンビがどちらも未成年の高校生というのは個人的に初めてで新鮮味がありました。 (『ほうかご百物語』だけ未読なのです) 妖怪絡みのトラブルの話も面白かったですけど、人間と妖怪の友情の進展を見られたのも楽しかったです。 アオハルしてるなあ。 互いに他人への距離感がよく分かっていないので(片や親が転勤族で踏み込んだ友人を作れずにいた少年、片や妖怪かつその正体にコンプレックスもあり他者に深入りしなかった少年)不器用ながら、でも何だかんだでしっかり友情を育んでいましたから。 彼の失恋時のシーンは特に好きです。 え、胸借りちゃうのかよと。 大変可愛らしかったです。 仲がいいのは本当に微笑ましいけれど、時々距離感おかしい、君たち。 相合傘しまくってますしね。 彼の正体は、ビジュアルは超ド級のメジャーどころなのに、詳細が不明という点に驚きました。 た、確かに、ビジュアルしか知らない。 意外でした。 子供の時から、この妖怪についてはビジュアルは知っているのに……! その他、今回登場した妖怪たちは(失礼かもしれないけれど)マイナーな妖怪が多くて、その点も新鮮でした。 こんな妖怪がいたんだと、純粋に驚くことができたので。 能力がささやかなところもいい。 その能力が、後々の展開で役立つところも。 あのキャラの正体が実は三次では有名なあの話に関わるものだったり(これは本当に心底驚きました。そしてあの態度にも決め台詞にも納得させられるという。かっこよすぎでしょ、おいしすぎでしょ彼)実はラスボスはここにいたんだよな展開だったり、最後の最後まで驚かされることいっぱいの物語でした。 高校生たちの初々しい友情やら青春やらも味わえて、こちらも若返った気がします。 こういう学校生活も送ってみたかった!
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