水に眠る の商品レビュー
久しぶりに読む北村薫さんで、短編集は初読。 不思議な話ばかりで、情景を理解するのに時間がかかる。短い通勤時間に細切れに読むのでなおさら。
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母親の本棚にあって、擦り切れるほど読んだ本。 新装版になったこともあり、このたび購入して再読。 色や手触りの描写が鮮やかで、登場人物の切ない一瞬が、自分のことのように感じられる。 文章のリズムも素晴らしい。 一生読み返したい作品の一つ。
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北村氏には珍しい恋愛関係の短編集。 いろいろなトーンがあり、どギツくはない上質な作品をゆったり味わうことができました。
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ミステリ作家北村薫が描く短編集。淡くて切なくてちょっぴりブラックな愛の形。 30年近く前の作品で文化の端々には時代を感じるけれど、色褪せないな。 SFちっくなお話もよかった。 ・植物採集 竜胆色の、忘れな草色のネクタイ。 ・くらげ 究極の個人主義を助ける個人空調装置『くらげ...
ミステリ作家北村薫が描く短編集。淡くて切なくてちょっぴりブラックな愛の形。 30年近く前の作品で文化の端々には時代を感じるけれど、色褪せないな。 SFちっくなお話もよかった。 ・植物採集 竜胆色の、忘れな草色のネクタイ。 ・くらげ 究極の個人主義を助ける個人空調装置『くらげ』。 ・矢が三つ このお話が1番すき。男女の出生比率が2:1になった世界では、二夫一妻制が一般的になった。第一パパと、ママと私と、新しくやってきた若い第二パパ。 そして「贅沢な解説」が本当に贅沢。
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- ネタバレ
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これを読んだ人が身近にいて、良かったと言っていたので、読んでみたくなって読んだ。とても素敵だった。 北村薫は、時と人の3部作しか読んだことがなかったが、こういうものも書けるのだな。 それぞれのお話の、人と人のかたちは愛しいし、切ないし、胸の奥がきゅっとするんだけど、恋愛だけじゃなくて、親子間の愛情とかそういうものについての話もある。他とはちょっとテイストの違う、パラレルワールド、みたいな感じのお話もある。 この本の前に読んだものでも、色んな愛の形や人間関係が描かれていたが、何でこういうものを読むと切なくて、ちょっと寂しい気持ちになるんだろう。 表題作について。 とっっっっっっても素敵だった。あの雰囲気。そしてウィスキーの水割り。あんまり上手く言葉に出来ないのが悔しい。これは是非読んでみて欲しい。 また、解説が贅沢。 私が今まで読んだ本の中で、一番贅沢だなと思った解説は、新潮文庫から出ている、川端康成の眠れる美女。他に片腕と散りぬるをが収録されているだけでなく、解説が三島由紀夫なのだ。豪華過ぎる…!と思ったが、これも贅沢。 あまりミステリを読まない私でも読んだことがある作家も解説を書いている。 本編はもちろん、そちらも是非読んで欲しい。
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ひとつずつ趣きの異なる珠玉の短編集。さらにまさしく贅沢すぎる解説。こんな風によんでいるんだなと、それも面白い。
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【さまざまな愛を描いた短編集】同僚への秘めた思い、途切れた父娘の愛、義兄妹の許されぬ感情……。人の数だけ、愛はある。短編ミステリーの名手が挑む愛の物語。
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