愛人 ―ラマン― の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いわゆる家庭を持った人の、外に作った恋人とは違う、愛する人、愛した人としての愛人。 映画も原作も知らないが、漫画としてとても良い。痛みを伴う読後感。この作品が大ヒットだったと言うのだから、自分なんて神秘の縁にも立ててやしない。 フランスの愛は深いなと思う。自分の一部を相手の中に預けてしまっている。意図的ではなくても、望んでいなくても。元の自分に戻ることはできない。それなのに一緒に生きることは出来ないのなら「老いる」しかないのだ。自分を失うのだから。 傑作。
Posted by
ジャン=ジャック・アノー監督作の映画が抒情的だったが、デュラスはあまり好まなかったんだとか。 その理由をあとがきで高浜さんが追及している。 この漫画も映画のイメージから大きく離れることはないが、おそらく原作を咀嚼したものなのだろう。 絵が、そして少女の顔つきが、素敵。 「ニュクス...
ジャン=ジャック・アノー監督作の映画が抒情的だったが、デュラスはあまり好まなかったんだとか。 その理由をあとがきで高浜さんが追及している。 この漫画も映画のイメージから大きく離れることはないが、おそらく原作を咀嚼したものなのだろう。 絵が、そして少女の顔つきが、素敵。 「ニュクスの角灯」も読みたい漫画家。
Posted by
- 1