国境のエミーリャ(1) の商品レビュー
第二次世界大戦の戦後処理で、もしも日本が領土を東西割譲されていたら、という架空歴史エンターテインメント活劇漫画。 1962年、主人公の杉浦エミーリャは東側・ソ連統治下の東トウキョウ墨田区に暮らす女性。日中は人民食堂の給仕係として働いているが、その素顔は西側への「脱出請負人」。 ...
第二次世界大戦の戦後処理で、もしも日本が領土を東西割譲されていたら、という架空歴史エンターテインメント活劇漫画。 1962年、主人公の杉浦エミーリャは東側・ソ連統治下の東トウキョウ墨田区に暮らす女性。日中は人民食堂の給仕係として働いているが、その素顔は西側への「脱出請負人」。 そもそもの舞台設定からしてもストーリーはハード目、困難な脱出ミッションを成功させる為のアクション有り、頭脳戦有りと読み応えは抜群。 一方で、池田邦彦先生の柔らかい線による、ほのぼのさ・温かみを感じる画風とのギャップがエミーリャというキャラクターをピッタリ形作っており、これがまたとっても良い感じ。 オビ袖コメントの通り「適度なお色気」も、本当に「適度」に盛り込まれていて、上記画風と相まって非常に少年誌らしい「適度」さ加減。 第3話〈別れは西風とともに〉にてエミーリャが若くして請負人をやっている背景・理由が丁寧に描かれ、作品全体に渡る設定考証もしっかりとなされており、非常に地に足が付いた印象の安心して読める作品。 軍事や歴史ファン以外にも薦められる作品かと。 「昼食(обед)は売り切れ!」のアナウンスシーンがツボ。かわいい。こういうのは繰り返しの美学だと思うので、毎話やって欲しいな。 第2話〈執念深い敵〉で保守作業により川の水位が下がったシーン、作業は一日がかりとされていた筈なのに作業開始後小一時間でタイミングよく水位が上がってきた箇所が気になったと言えば気になった。 1刷 2022.8.30
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戦後、日本が東西分裂した世界を描いた漫画作品。ソ連時代の乗り物や、文化、習俗などの解説も織り込みながら劇的に展開するストーリーにいつもハラハラさせられる。
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エミーリャみたいに芯の強い女性、好きです。 漫画は画力だけでなくストーリーテリングだと思います。この作家も、諸星大二郎さんも、この話にはこの画でしかない!、と思わせるものがあるでしょう!?
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1945年にポツダム宣言を承認せず、本土決戦の結果、米ソに分断統治された日本。そのソ連側の東東京が舞台。面白い。
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絶賛するわけではないのです。なにしろ、「絵」がねえ。でも、なんか気を引くところが微妙なんです。思わず読み終えて、次回を期待してしまいました。ちょっとブログに書きました。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/20200317...
絶賛するわけではないのです。なにしろ、「絵」がねえ。でも、なんか気を引くところが微妙なんです。思わず読み終えて、次回を期待してしまいました。ちょっとブログに書きました。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202003170000/
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