メンタルの強化書 の商品レビュー
"言語化し、分類=カテゴライズすることで、ようやく自分の中で安心する。それができないものに対して不安と怖れを覚えるのです 神なき時代割り切れないもの、理性や合理性で理解できないものをあえて存在しないかのように扱います、そしてときには恐怖心と不安感を抱き、異質なものとし...
"言語化し、分類=カテゴライズすることで、ようやく自分の中で安心する。それができないものに対して不安と怖れを覚えるのです 神なき時代割り切れないもの、理性や合理性で理解できないものをあえて存在しないかのように扱います、そしてときには恐怖心と不安感を抱き、異質なものとして排除しようとするのです ■川崎市の無差別殺人事件 →引きこもっていた50代が児童を殺して自殺した 無差別殺人の犯人の冷酷さは言わずもがなですが、「勝手に1人で死ぬべきだ」という冷酷さも、私たちは認識しなければならないと思いま →?負けた人間、社会の役に立たない人間は、わからないから、関わり合いたくないとおもうのは勝者の論理。こちらには気をつけよう。 ■事務次官の息子殺人 ■勝ち組負け組 可処分所得の中央値の半分以下を「相対的貧困」と呼び、その割合を「貧困率」と呼ぶ →15.7パーセント じわじわ増えてる →→格差が広がっているということ ■競争社会で生き残っている人 特異な能力があるか、あるいは親の遺産を引き継ぎ、最初からスタートラインが違っているか、さもなければよほど図太く、図々しい人物であるかのいずれか 労働者はどれだけ働いてもお金持ちになることはできません →資本家は労働者を商品として扱い、出来るだけ安い賃金で働かせようとするため →マルクスは資本家による「搾取」と呼んだ →どんなに利益があがっても、それを労働者に分配することはない つまり、「人間を人間として扱う」のではなく「人間を商品として扱える」人が資本家になれる →?自分には向いてなさそう ■三かく人間 吾輩は猫である 「義理を欠く」「情を欠く」「恥をかく」 →即ち下品 →お金儲けをするには下品でないといけないと書かれている ■目指すべき強さは、硬さではなくしなやかさ 私とは私とそれを取り巻く環境である ・自分の内面 ・環境 ■しぶとく生きるためのキーワード ・自助→自分で力をつけること ・公助→公の助けを求めること、サービス活用 ・共助→仲間同士で助け合うこと →★これはビジネスでも言えること、公助をお客やサービスと言い換えれば良い バランスが大事、つまり「束」になること →自助だけに固執すると弱い"
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この世の中、普通の精神では心を折れてしまう 本書は、あなたのこころを守る「しなる心」を手に入れる法です。 ■下品化する社会 ・孤独の中で抱えきれない仕事を負う ・膨大な仕事を抱え、成果をあげなけれあばならないプレッシャーと人間関係のストレスの中で、精神的にも肉体的にも追い詰めら...
この世の中、普通の精神では心を折れてしまう 本書は、あなたのこころを守る「しなる心」を手に入れる法です。 ■下品化する社会 ・孤独の中で抱えきれない仕事を負う ・膨大な仕事を抱え、成果をあげなけれあばならないプレッシャーと人間関係のストレスの中で、精神的にも肉体的にも追い詰められいるのが現在のビジネスパーソンの姿ではないでしょうか。 ・繊細で優しい人は勝ち組になれない ・下品な三かく人間が出世する社会 義理を欠く 情を欠く 恥をかく ・堅いものはいつか折れる。柔らかさこそ本当の強さ ・私の考える「強さ」は堅い強さではなく、柔らかく「しなる」強さです。 ・メンタルを強くするために必要な2つのこと 一つは、自分自身の内面を強くしていくこと もう一つは、自分を取り巻く環境を変えていくということ ・厳しい時代だからこそ、束、になる事が大事、ちなみにしぶとく生き抜くためのキーワードは何か それは、自助、公助、共助 自助;自分で自分を助ける 公助:公の助けを求める 共助:仲間同士で助け合う ■前のめりをやめる ・常に不安感、孤独感にさいなまれている ・共同体の一員から孤独な個としての存在へ ・キリスト教では不完全な人間の責任を問わない ■自分のための働き方改革 ・仕事の快適度と、達成度で、タイプ診断 達成度+、快適度+ ハイパータイプ 達成度+、快適度ー ワーカーホリックタイプ 達成度ー、快適度ー バーンアウトタイプ 達成度ー、快適度+ マイペースタイプ 問題になるのは、 バーンアウトタイプ(燃え尽きタイプ) 次は、ワーカーホリックタイプ(いやいや仕事しているので、いずれバーンアウトする可能性あり)、逆に、マイペースタイプは、仕事が快適なので、ハイパータイプに化けることも ・生産性を上げるためには、仕事の細かいムダを省く ⇒ノートや手帳を1冊にまとめておけば1冊だけをみればいい ・やる気が起きない時は身の回りを整理する ⇒ 仕事の仕方もできるだけ習慣化する、毎日のタイムスケジュールもできる限り、習慣化しておく ■心が折れた時の動き方・考え方 ・とにかく休むこと ・とにかく逃げること、仕事から離れて、休む ・復帰する時は、以前の6掛けでよしとする ・睡眠の質が下がるとメンタルも落ち込む PC,スマホを練る前に触らない 寝室にスマホをもちこまない 寝酒もよくない ・朝のスタートが早ければ、始業と同時にフルスロットで仕事ができる ・飲み会、1次会は付き合い、2次会は、3回に1回はゆき、2回は行かない ・仕事以外で小さな目標を設定してみる 目次 第1章 下品化する社会とどうつき合うか? 第2章 「前のめり」な生き方をやめる 第3章 折れない!疲れない!自分のための働き方改革 第4章 心が折れた時の動き方・考え方 第5章 コミュニティとアソシエーションで乗り越える サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm 商品コード 9784295403845 NDC分類 159 Cコード C2034
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前のめりな生き方は利用される→不安にあおられない。今あるものを大切にする。 自己責任と言う言葉に惑わされない→責任を取れると考えること自体が愚か。人間は不完全。人間にはどうすることもできないものがある。自分の限界を知る。 明日できる事は今日やらない→優先順位をつける。 やる気が起...
前のめりな生き方は利用される→不安にあおられない。今あるものを大切にする。 自己責任と言う言葉に惑わされない→責任を取れると考えること自体が愚か。人間は不完全。人間にはどうすることもできないものがある。自分の限界を知る。 明日できる事は今日やらない→優先順位をつける。 やる気が起きない時→身の回りの整理整頓をする。 余計なエネルギーを使わない働き方をする→シンプルにする。習慣化する。周りの人と信頼関係を作る(アンガーコントロール→ 私を取り巻く環境・状況を客観的に把握する) 上品な人とのつながりを持つには「いき」になる→媚態(外)、意気地(内)、諦め(執着を捨てる、全体性)。 よく眠る。
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自己責任という言葉と概念を自分自身も頻繁に使ってしまっている。自由に伴い発生するものであり、努力が求められるものではなく努力の概念自体含むものでもないということは新鮮だった。相手に対してこの概念を使う時には意味合いをしっかり認識した上で使うようにしたい。
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いかにもメンタル強そうな佐藤優さんが、メンタルを強化するためのノウハウを語ってくれるのかなと思いましたが、若干異なりました。 ノウハウ本ではなく、現代の状況と考え方をエッセイ風に語るもの。 筆者が、収監された経験でなぜ鬱などにならなかったかというと、鬱になる因子がなかったとい...
いかにもメンタル強そうな佐藤優さんが、メンタルを強化するためのノウハウを語ってくれるのかなと思いましたが、若干異なりました。 ノウハウ本ではなく、現代の状況と考え方をエッセイ風に語るもの。 筆者が、収監された経験でなぜ鬱などにならなかったかというと、鬱になる因子がなかったということと、状況を客観的に把握できたから、とのこと。 宗教の話など、佐藤さんが造詣深い部分の考え方など、面白かった。 以下気になったフレーズ _____ 人類の歴史は不幸と労苦の積み重ねでもありました。人々はその間、何をしてきたか?不幸や苦しみを、社会を改善し進歩させることで減らすのではなく、ただ神に祈りを捧げ、救われることを願うことで紛らわせてきた。 (中略) つまり、宗教は現実に対して判断停止を行わせるものだということ。そして、宗教の作り出した空想的なストーリーによって現実を説明し、一種の陶酔感の中で人々を幻想の中で納得させます。 (中略) 私はマルクスの言うように宗教というものが、人間が作り出した一種のファンタジーであり、それが客観的に現実を把握することを妨げる部分があることを認めます。 それによって人間が不幸や苦痛から解放される幻覚を見せることも、同時にさまざまな規制と戒律で私たちを縛り、自由を奪うことも知っています。 ただし、宗教がマルクスの言う意味での「現実」ではなく、非合理的で空想的な百科事典であったとしても、人間が生きる上での、1つのリアリティであることも強調せずにはいられません。人間は理性と合理性だけでは割り切れない存在であり、はみ出したものを持っている存在なのです。 (中略) 私自身は宗教的な視点と、マルクスのような客観的で合理的な視点のバランスが、心折れずに、しなやかに生きる上で大きなポイントになると考えます。 ____ 「諦め」とはさまざまな苦い体験を経て、「人間にはどうすることもできないものがある」ということを知ることです。 自らの限界を知らない存在は傲慢になります。それは時として人を傷つけ、暴力を振るうことにつながっていきます。 (中略) 飽くことなき成長と拡大を求め、資本の最大化をつねに目論む資本主義は、その意味でいつまでたっても諦めを知らない、青臭いシロモノかもしれません。そんな社会の中では常に努力して上を目指すことが美徳とされます。 努力を続けない人間は劣った人間であり、排除されても自己責任だという論理は、諦めを知らない野暮な人間たちからしか生まれてきません。 ________
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外務省時代には、在ロシア日本大使館に勤務し、北方領土問題など対ロシア外交に尽力した著者。(巻末の著者略歴より)拘置所に512日間勾留されたときも、メンタルを病まなかったという。 拘置所という言葉を目にした時点で、悪いことした人が書いた本?と疑心暗鬼になって積読にしていました。 ...
外務省時代には、在ロシア日本大使館に勤務し、北方領土問題など対ロシア外交に尽力した著者。(巻末の著者略歴より)拘置所に512日間勾留されたときも、メンタルを病まなかったという。 拘置所という言葉を目にした時点で、悪いことした人が書いた本?と疑心暗鬼になって積読にしていました。 時間を置いて手に取ると、図々しい下品で利己的な人間が生きやすい世の中、その通りだよ〜と同感の部分が多いです。理解しやすいです。必死に仕事に没入してメンタルを病んでしまったり、早め早めに対処し準備しても仕事は減らないことはなるほどと納得しました。マイペースで快適に働き続けることが大きな成果を得ることよりも大切だと学びました。 周りに合わせずマイペース、苦手なのでもう少しゆっくりと話すことから始めます(^^)
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メンタルの強化に必要なのは、人を蹴落としても動じない下品さを持つこと。だが、本著はこれで終わらない…という触れ込みなのだが、人を蹴落とす下品さは、メンタルが強いゆえの結果であり、強くするための手段ではない。ここがピンと来なかった。 本著を手に取る人は、小さな事にクヨクヨ囚われて...
メンタルの強化に必要なのは、人を蹴落としても動じない下品さを持つこと。だが、本著はこれで終わらない…という触れ込みなのだが、人を蹴落とす下品さは、メンタルが強いゆえの結果であり、強くするための手段ではない。ここがピンと来なかった。 本著を手に取る人は、小さな事にクヨクヨ囚われて、中々立ち直れない人ではないか。そうした人への本著からのメッセージは、端的に言うなら、休め、無理するな、逃げろだ。何だか達観しているが、これが真理なのかも知れない。他人を蹴落とせない人が、クヨクヨしがちなのだ。しなやかになんて生きられない。責任が取れるなんて傲慢な考えだというのは、優しくしっくりくる考えだ。 生真面目が自己暗示ならば、それを緩める自己暗示が解決してくれるだろう。人を蹴落とさなくても良いが、せめて、人に気兼ねせず、自らのペースが保てるような精神的負担の回避を。
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即効性のあるノウハウはない。全体として著者のマクロな社会評が並び、それを踏まえてのミクロな市民生活の心構えを、読者それぞれが考えていこうという感じ。 標題のメンタルの話はなかなか難しい。 アドラーは「人間の悩みとは、対人関係の悩み」と言った。 この本では、対人関係の悩みは上司...
即効性のあるノウハウはない。全体として著者のマクロな社会評が並び、それを踏まえてのミクロな市民生活の心構えを、読者それぞれが考えていこうという感じ。 標題のメンタルの話はなかなか難しい。 アドラーは「人間の悩みとは、対人関係の悩み」と言った。 この本では、対人関係の悩みは上司と部下の関係、肩書きが上と下の関係、言い換えれば持ってる人と持ってない人の関係……すなわち縦の関係のストレスには着目している。 しかし横の関係のストレス…、立場やコミュニティを同する人との軋轢は、完全にないものとされている。 都会を殺伐としたものととらえ、地方周縁のコミュニティのあり方を説きながら、そこでのストレス、いわゆる田舎の付き合いの摩擦はないものとされていたりと、一面的な考え方も見て取れる。 言ってみれば、 「同レベルの相手ならストレスなく付き合える」 という、ナチュラルにメンタル強い人間の意見、である。 それなりに気楽に読める反面、本気でメンタルを強化したい、地を這うレベルの精神を何とか救いたいという人にはオススメできない、というか、読むべきではない一冊だといえる。 いわゆる文化人が、今の時代どういうことを考えているか興味がある人なら、一読もありかもしれない。
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モヤモヤとして言語化していなかった自分の思いや考えと合い通ずるものがあった。 出版当時より2年経った今、書いている内容が身近に迫る感じがあるのかもしれない。
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特に目新しいことは書かれていない、しなやかに生きていくことの勧めが全般にわたって語られている。どうやってメンタルを強くするか、というよりかは、どういう心の持ちようで、日々の見方を変えていくか、というところに焦点がある。
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