特撮のDNA の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実家で、平成ガメラ三部作のDVDを見つけ、懐かしくなって観返した。私は、映画に詳しくないし、これまでに観た映画も人並み以下の数しかないけれど、私にとって、ガメラ三部作、とりわけ「ガメラ2」は思い出して繰り返し観てきた名作だと思っている。 それで久しぶりにガメラに触れ、書店に行く機会があったので、購入した。実は中身も見ずに買ったが、全く後悔しなかった。 ネット上のレビューでは「ガメラの映画が好きというより、特撮に興味がある方向け」との意見があった。私は特撮(作品)を観るのは好きだが、特撮「技術」の方には詳しくないので、楽しめるか少し不安だったが、杞憂だった。 確かに、内容としては、例えば平成ガメラのストーリーの考察などではなく、撮影に使われた着ぐるみやガメラの腕などのパーツ類等(おそらく「プロップ」というのだろうか)が掲載され、説明が書かれているような内容だった。また、当時撮影にかかわった技術者たちのインタビューがいくつも載っている。やはりややマニアックな内容と言えるのかもしれない。 しかし、全くの素人ながら、ガメラやレギオン、イリスの撮影用の人形?を見るのは、映像になった怪獣たちとは別の美しさがあり、とても楽しめた。 また、インタビュー記事も撮影当時の苦労などがうかがえて興味深かったし、樋口技術監督が書いたという、例えばレギオンVSガメラ・自衛隊の場面のイメージ画なども、これを見ているだけでもわくわくする。 ただし、もちろん、私にもっとマニアックな特撮技術関係の背景知識があれば、より本書を楽しめたのかもしれないが。 本書は写真資料等が大部分であり、「読んだ」と言っていいのかは分からない(誰に対して?)ので、「いま読んでいる」としたが、実際にはインタビュー記事などは一通り読んだ。
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