ぎゃくたいってなあに? の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ぎゃくたい(虐待)についてわかりやすく書かれている本。子供向けなので言葉が簡単。総ルビで読みやすい。 『子供向け』というだけではなくて、『日本語勉強中の人』や『難しい言葉をうまく理解できない人たち』にも有効……と最近思う。優しい言葉で書くだけで、届く範囲が広がる。 さらにこの本は『読字障がい』の人にも読みやすいUDフォントになっていると書かれていた。文字が大きいだけでも読みやすいのにフォントまで配慮が行き届いてるのすごい。 そして、しっかりと『読むも読まないも自由』『気分が悪くなったら、大人に伝えてね』ということまで書かれてる。読んだ子供への配慮がすごい。それだけ虐待の話は子どもにとって重いということ。……大人にとっても重いし、嫌いで見たくないという人もいる。 「はじめに」だけでも配慮がすごいなと思った。 最後は『大人のみなさんへ』とある。これ、「保護者のみなさんへ」ではないのがいいなと思う。子どもに関わる、関わらないに限らず『大人』に呼びかけるのいい。 「大人こそが変わらなければいけない」 本にも書いてあるこの一言に尽きるけど、虐待された大人もそれに気が付かず『それでよかった』と思ってしまっている部分もあるので変わるのは難しい。 2020年に体罰禁止になったけど、体罰以外の方法が周知されているとも思えないもどかしさも書かれている。
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子どもの権利条約や、実際どのようなことが虐待にあたるのか、どんなことが起きているのかなどが分かりやすく書かれていた。相談に繋がりやすい声掛けなどがあり、良かった。
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困っていたり、恐ろしい目にあっている子どもたちに気付いてほしい。 めちゃくちゃしんどいときって、字が読めないときもあるので、イラストメインの同じテーマの本も出るといいな。
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