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冤罪 の商品レビュー

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田中角栄は無罪だった!

2021年9月読了。 数年程前にNHKの「未解決事件」で、ロッキード事件について扱われ興味深く見たのだが、その内容たるや 「アメリカが真面目に資料を見せてくれない」、「丸紅ルート、全日空ルートはともかく、児玉・小佐野ルートが皆目掴めない」…等と云う、「検察側のグチ」に終始...

2021年9月読了。 数年程前にNHKの「未解決事件」で、ロッキード事件について扱われ興味深く見たのだが、その内容たるや 「アメリカが真面目に資料を見せてくれない」、「丸紅ルート、全日空ルートはともかく、児玉・小佐野ルートが皆目掴めない」…等と云う、「検察側のグチ」に終始し、田中首相の「犯罪」については殆ど触れず仕舞いで、えらく肩透かしな内容で腹立たしい記憶ばかりが残ったため、本書を手に取った。 事件関係人物や当時の政治家名を読んでいるだけで、あの頃の懐かしい思い出が甦ったが、確かに当時の世間は「田中派=金権政治=悪」と云う事が、世間では当たり前のように人口に膾炙されていたことを思い出す。 読後の感想としては、一連の事件全てがアメリカCIAによる謀略であり、クリーンでも風見鶏でも、誰であっても当時では(現在も?)逆らえない状況下に起こった、悲しい「安全保障上の政治悲劇」だということだ。日本の司法制度もメチャクチャにされた。 アメリカと云う国は、自国の大統領ですら暗殺し、その記録を半永久的に非公開にしてしまう様な国家なのだ。アメリカの傘の下に居る日本等では一溜りも無かった事だろう。その冷徹さは、彼の国の同盟国として、私達自身も肝に銘じて置かなければならないのだ。でなければ「ファイブ・アイズ」になど入れて貰える理由が無い。 しかし、アメリカはこういう事ばかりしてきた事の対価として、現在ウィキリークスや、敵対国からのサイバー攻撃等のしっぺ返しに遭っている事を思うと、やはり「因果応報」と云う言葉を想起せざるを得ない。何十年経っても、「見せたくないモノは見せない」積もりだろうが、いずれ更にみっともない形でバラされる日が来る気がする。ちなみに、キッシンジャー氏もユダヤ系であることを付言しておく。 最後に、石井さんの個人的な「俺とオヤジとのアツい想い出」は、別の本か何かで書いてくださいよ。ロッキード事件と関係無い部分を取り除いたら、この本の文量はきっと半分ぐらいに成りますよw。その分だけ★はマイナス。

左衛門佐